グッチとCHIME FOR CHANGEの新たな活動とは?
Culture 2018.04.02
2018年3月22日(木)、「世界水の日」に際し、グッチと「CHIME FOR CHANGE(チャイム・フォー・チェンジ)」は、「アフリカの心臓」として知られるブルンジの子どもたちに清潔で安全な水を届けることを目的として、ビヨンセ、米国ユニセフと新たなパートナーシップを締結することを発表。
Courtesy of UNICEF 2017/Juan Haro for images marked UNICEF
ビヨンセは、2017年に自身の慈善事業「BeyGOOD」と米国ユニセフによる「BEYGOOD4BRUNDI」を立ち上げ、ブルンジの人々に、水と基本的な衛生環境、衛生習慣の改善のためのプログラムを支援する活動を開始。このもっとも支援が届きにくい東アフリカの内陸国では、1,050万人といわれる人口(2014年・世銀調べ)の約半数が安全な水へのアクセスが提供されない状況にある。この活動の最初の取り組みにより、現在、35基の井戸が完成しており、ファウンディングパートナーであるグッチによる100万ドルのコミットメントにより、さらに80基の井戸が造成され、12万人以上の女性と少女、及びその家族に清潔で安全な水へのアクセスが提供される。このプログラムは、グッチの「CHIME FOR CHANGE」キャンペーンの3つの柱ーー教育、健康、公正に呼応するもの。清潔で安全な水へのアクセスを可能にすることで、水を起因とする病気で亡くなる子どもが減り、少女たちが水汲みのために長い道のりを歩くことを強いられ、その道程で襲われる危険に身をさらすこともなくなる。さらに、水汲みに費やす時間がなくなることで、彼女たちが学校に通うことも可能に。学校に清潔なトイレがあれば、月経中に授業を欠席する必要もなくなる。ブルンジの一部の地域では、女性は流水のない病院で出産しており、助産師が子どもを取り上げるために手を洗う石鹸さえもないのが現状だ。日本にいると想像しにくいかもしれないが、多くの少女や女性にとって、清潔で安全な水へのアクセスは、ジェンダーの平等の基盤なのだ。
2005年に締結された、ユニセフとのパートナーシップのためグッチが調達した金額は2,100万ドル以上にのぼり、脆弱な子どもたちの未来を明るくするためのユニセフのプログラムを通じ、サブサハラアフリカやアジアの750万人もの子どもたちの支援に役立てられている。また、2013年にグッチが設立した「CHIME FOR CHANGE」は、ジェンダーの平等に関するグローバルキャンペーンにおいて、ユニセフのGirl’s Empowerment Initiativeをはじめ、世界中の少女と女性の生活向上を支援するプロジェクトに密接に協力してきた。「世界的な水の危機への取り組みは、子どもたちの未来を明るくする道筋をつくるための課題のひとつであり、ユニセフだけでできることではありません。私たちは、長年のパートナーであるグッチが、ブルンジの子どもたちの人生に変化をもたらすために『BEYGOOD』を通じてユニセフとビヨンセとともに取り組んでくださることに深く感謝しております。このパートナーシップを通じて、子どもたちに、学び、遊び、育ち、自身とその家族のためによりよい人生を送る機会を与えることができるのです」と米国ユニセフ協会の会長兼CEOのキャリル M. スターンはコメントを寄せている。ブルンジにおける清潔で安全な水へのアクセス、女性と少女のエンパワーメントを、グッチと「CHIME FOR CHANGE」、ビヨンセ、ユニセフとともに支援する方法については、Beyonce.com/beygood4burundiをチェックして。
Courtesy of Shaquana Golding for images marked Golding
texte:NATSUKO KADOKURA