大物プロデューサーが手がけたクールなパンクサウンド。
Culture 2018.07.18
大物プロデューサーに委ねた、斬新なパンク。
『ワイド・アウェイク!』/パーケイ・コーツ
ビート ¥2,160
強烈なライブパフォーマンスで熱狂の渦を巻き起こす4人組バンド、パーケイ・コーツ。ニューヨークのガレージパンクシーンでは確固たる地位を築いており、世界中のフェスにも出演経験のある実力派だが、5作目のアルバムにしてさらなる進化を遂げた。というのも、デンジャー・マウスをプロデューサーに迎えているからだ。ヒップホップから U2やノラ・ジョーンズといった大物までを手がける彼が、暴れん坊たちをどう料理しているかが気になるだろう。
結果からいうと、この組み合わせは大正解。エモーショナルなビート感覚はそのままに、ソウルフルな要素を取り入れクールに仕上がっている。なかにはコーラスを駆使したオールディーズ風のナンバーや、レトロなロックンロールもあり、全体的にはダンサブルで聴きやすい。彼ら特有の初期衝動を保ちながらも、練り込まれたパンクサウンドが新鮮に響く。
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*『フィガロジャポン』2018年7月号より抜粋
réalisation : HITOSHI KURIMOTO