007最新作『Bond 25』に、イケメン日系人監督を抜擢。

Culture 2018.09.21

『Bond 25(原題)』にタイトルが確定した、ダニエル・クレイグ主演の007最新作。先月、ダニー・ボイル監督が「創作上の意見の相違」を理由に突如降板し、誰が後任を務めるのか注目を集めていたが、日系米国人のキャリー・ジョージ・フクナガがメガホンをとることが明らかになった。英国人以外の監督の起用は今回が初めてになる。

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「(プロデューサーの)マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ、そしてダニエル・クレイグは、#Bond25の撮影を、キャリー・ジョージ・フクナガ監督の指揮のもと、2019年3月4日にパインウッドスタジオにおいて撮影を開始し、2020年2月14日に世界各地で公開予定です」と、現地時間20日の朝、ジェームス・ボンドの公式Twitterにメッセージを投稿。

さらに、プロデューサーふたりは、「キャリーと一緒に仕事できることを嬉しく思っています。多才で革新的な彼は、ボンドの次なる冒険を描く監督として、素晴らしい人選だと確信しています」と付け加え、自信をのぞかせた。

『Bond 25』は、もともとは2019年11月に公開の予定だったが、監督の交代劇により、3カ月ずれ込む形となった。一時はダニエル・クレイグもダニー・ボイルの後を追って降板するのではと囁かれたが、その心配はどうやら杞憂だったようだ。

さて、ここにきて一気に注目を集めているキャリー・ジョージ・フクナガについておさらいしよう。カリフォルニア育ちのフクナガ監督は、父親が日系米国人3世で、母親がスウェーデン、ドイツ、イギリスの血を引き、そのバックグラウンドからして多様性に富んでいる。脚本家や作家としての顔も持つが、監督としては、エミー賞5部門を受賞したTVドラマシリーズ「トゥルー・ディテクティブ」シーズン1、長編映画では『闇の列車、光の旅』『ジェーン・エア』等で知られており、実在の事件や社会問題を題材にするなど、リアリストとしての視点を生かした作風が印象的だ。

ちょうど本日9月21日からは、フクナガ監督が参加するNetflixオリジナルドラマ「マニアック」の配信がスタートする。あらゆる心的問題を解決するという新薬治験に参加する男女ふたりが巻き込まれる騒動を描くブラックコメディだが、主演はエマ・ストーンとジョナ・ヒルと話題性もたっぷり。フクナガ監督自身も役者顔負けのルックスだが、まずは監督としての手腕を知る上でも、最新作をしっかりチェックしたい。

Netflixオリジナルドラマ「マニアック」
https://www.netflix.com/jp/title/80124522

photo: AP/AFLO, texte: ERI ARIMOTO

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