ほぼ日本初公開! アラン・ロブ=グリエの回顧上映。
Culture 2018.12.29
現代文学の変革者が取り組む、映画の崩し方の密かな愉しみ。
『アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティブ』
ヌーヴォー・ロマンの最重要人物ロブ=グリエは、脚本参加を手始めに映画監督にも次々挑む。初監督作『不滅の女』は、死んだはずの女が幾度も蘇る異国奇譚。色彩が語る『エデン、その後』(写真上)は、モンドリアン風内装のポップモダンなカフェ「エデン」からアフリカの白い砂漠へと、謎の絵を追って女学生がさすらう。6本中、5本が日本初公開。無機質な死への誘惑と、声なき叫びのような生の欲望。醒めない悪夢、出口のない迷路の、奇妙な愉悦感。異貌の果実を堪能する絶好機だ。
『アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティブ』
監督・脚本/アラン・ロブ=グリエ
1963〜83年、フランス・その他の合作映画
配給/ザジフィルムズ
シアター・イメージフォーラムほか全国にて公開中
www.zaziefilms.com/arg2018
監督・脚本/アラン・ロブ=グリエ
1963〜83年、フランス・その他の合作映画
配給/ザジフィルムズ
シアター・イメージフォーラムほか全国にて公開中
www.zaziefilms.com/arg2018
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