人気絵本作家が贈る、生きるためのヒント。

Culture 2019.08.03

日常の些細な出来事に、人生哲学を見いだす。

『思わず考えちゃう』

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ヨシタケシンスケ著 新潮社刊 ¥1,080

「どうでもよすぎてわざわざ言わないことと、大事すぎて言えないこと、その両方に丁寧に一つずつ言葉をつけていく作業が楽しい」という絵本作家ヨシタケシンスケ。日常の些細なことを書き留めたスケッチは、生きるためのヒントがいっぱい。「できないことをできないままに」「誰かの操り人形になって生きたい」など、学校の先生や会社の上司に言ったら怒られそうな台詞が満載で、巷に氾濫する人生マニュアルを吹き飛ばしてくれる。人生が “当選期限のない宝くじのようなもの” ならば、いっそ死ぬまで夢を見ていたい。

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*「フィガロジャポン」2019年8月号より抜粋

text : JUNKO KUBODERA

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