時代も国籍も超えたサウンドが人気のインストトリオ。
Culture 2019.09.08
フジロックにも出演、異色のインストトリオ。
『全てが君に微笑む』/クルアンビン
ビート ¥2,376
ここは東南アジアのひなびた島。地元の海水浴客に交じってビーチでゴロ寝をしていると、ココナッツジュースの屋台に吊り下げられたラジオから得も言われぬ奇妙な音楽が聞こえてきた……。クルアンビンのサウンドをわかりやすく伝えるならば、こんなイメージではないだろうか。一聴しただけでは時代も国籍もまったく想像がつかないが、テキサス出身の男女3人組で、タイのレトロなファンクに影響を受けたと言われるとさらに訳がわからない。しかも、先日の日本でのツアーは全公演ソールドアウトという人気ぶりだ。
本作はこれまでにシングルやアナログで発表した楽曲を集めた企画盤。トロピカルなオリジナル曲もいいが、言われなければわからないセルジュ・ゲンズブールの名曲や、YMOで知られる「ファイアークラッカー」など、カバー曲のセンスも絶妙だ。
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*「フィガロジャポン」2019年9月号より抜粋
réalisation : HITOSHI KURIMOTO
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