豊かな気配に満ちた、アーティスト平松麻の新作個展。
Culture 2019.11.17
いつまでも眺めていたくなるような、静謐な風景を丁寧に描く画家・平松麻。1年ほど前に、madameFIGARO.jpの特集「女性アーティストたちの、美しき挑戦。」でインタビューにも応じてくれた平松の新作個展が開催中だ。
『種まき』油彩 2019年
雲や土、窓など、平松自身の体内に存在するという風景が、木のパネルに油絵具の積層と掘削、研磨によって作られた絵肌の上に描かれる。
約1年を経て私たちの目の前に現れたその風景には、変化の兆しがみられる。風景や物体に、黄金色の種が大量に撒かれていたり、棒と岩の間に縄が結わえられていたり……自らの訪問の印のようなモチーフが描かれている。
『ふたり』油彩 2019年
LOKO GALLERYでの『種まきの地図』展示風景。
荒涼とした風景に現れはじめた、植物などの有機的なモチーフと、以前のインタビューでは初めて取り組んだと平松が語っていた黄色という色。“豊穣の予感”とも呼べそうな気配にあふれた最新作品を披露する個展のタイトルは『種まきの地図』。ギャラリー空間に、マッピングするように配置された絵画に向き合いながら、豊かな絵画世界を心ゆくまで楽しみたい。
『種まきのあと』油彩 2019年
平松麻『種まきの地図』
期間:開催中〜11月30日(土)
会場:LOKO GALLERY
東京都渋谷区鴬谷町12-6
Tel. 03-6455-1376
開)11:00〜19:00
休)日、月
http://lokogallery.com
期間:開催中〜11月30日(土)
会場:LOKO GALLERY
東京都渋谷区鴬谷町12-6
Tel. 03-6455-1376
開)11:00〜19:00
休)日、月
http://lokogallery.com
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