蜷川実花撮り下ろし!パラアスリートマガジン第4号発刊&企画展。
Culture 2020.01.22
写真家・映画監督として活躍する蜷川実花がクリエイティヴディレクションを行なっているグラフィックマガジン『GO Journal』(日本財団パラリンピックサポートセンター刊)は、アート、ファッション、カルチャーを切り口に、パラスポーツとパラアスリートの魅力に迫り、大胆なビジュアルと率直な言葉で語るアスリートのインタビューを中心に構成され、全国で配布しているフリーマガジン。この夏開催される東京2020パラリンピックを盛り上げるべく2017年11月に創刊。そして1月22日(水)に、いよいよ第4号が発刊!
撮影:蜷川実花
『GO Journal ISSUE 04』の表紙には、車いすバスケットボールの鳥海連志(ちょうかい・れんし)選手が登場。生まれながら両手足に障がいのあった鳥海選手は、中学1年生の時に車いすバスケットボールを始め、すぐさま九州地方で頭角を現し、高校1年生で日本代表に初選出。2016年のリオパラリンピックでも日本代表に選ばれ、この夏の東京パラリンピックでは、エース候補と目され、活躍が期待されている。
最新号では、リオ2016パラリンピックに出場した車いすバスケットボールの鳥海連志選手とトライアスロンの秦 由加子選手を蜷川実花が撮り下ろし、表紙を飾る。さらに、東京大会で新競技として採用されたテコンドーの星野佑介選手を名越啓介が撮影し、高校生アスリートの日常を切り取る。フィーチャーするのはアスリートのみならず、重度障がい者向けの分身ロボットを開発した吉藤オリィ、目で読める墨字と指で読める点字が一体になったユニバーサルな書体を開発した高橋鴻介のインタビューも掲載。D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)社会、SDGs(Sustainable Development Goals - 持続可能な開発目標)といった観点から、世の中の課題を工夫で解決するエピソードが詰まった、2020年とその先を動かす1冊になっている。
この第4号の発刊を記念して、渋谷駅直結・直上、渋谷スクランブルスクエア7階のイベントスペース「L×7」にて、1月22日(水)~2月4日(火)の14日間にわたり「GO Journal in SHIBUYA」を出展。会場では最新号も無料で配布されるので、この機会にパラリンピック、パラスポーツそのものや選手たちへの理解を深めて、さらなる活躍を応援したい。また、公式サイトでも1月22日(水)12時に、最新号を公開。バックナンバーも読めるので、こちらもチェックして。
---fadeinpager---
撮影:蜷川実花
パラトライアスロントライアスロン女子日本代表(PT2)の秦由加子(はた・ゆかこ)選手。13歳の時に骨肉腫を発症し、右大腿部より切断。社会人となった2007年から水泳を始め、2010年からは日本身体障がい者水泳連盟の強化指定選手として多くの国際大会に出場。2013年よりトライアスロンに転向し、2016年のリオパラリンピックでは6位入賞の快挙を果たす。
---fadeinpager---
撮影:名越啓介
パラテコンドー男子(75キロ級)の星野佑介(ほしの・ゆうすけ)選手。先天性骨形成不全(K44)の星野選手は、中学3年生のときに東京都が主催する「パラスポーツ次世代選手発掘プログラム」に参加し、テコンドーと出会う。以来、国内屈指の強豪道場「炫武館」に所属しトレーニングを重ねる。競技歴はまだ約3年と短いが、着実に結果を出し続け、2019年からは海外選手との共同合宿や国際大会の遠征にも積極的に参加し、世界レベルの経験を積んでステップアップを図っている。
*『GO Journal』フリーマガジン配布場所:キヤノンデジタルハウス銀座、キヤノンプラザs品川、キヤノンデジタルハウス大阪、渋谷スクランブルスクエア7階イベントスペース「L×7」、DNPプラザ、蔦屋書店(銀座、代官山、京都、梅田、六本松)、日本財団ビル(港区赤坂)、ロフト(渋谷、銀座、吉祥寺、札幌、仙台、名古屋、梅田、神戸、岡山、天神)ほか。
texte : NATSUKO KADOKURA