007最新作が公開延期へ。新型コロナによる経済ダメージを回避。

Culture 2020.03.05

 

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ボンドシリーズの新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開延期が決定した。

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開は、当初4月に予定されていたが、現地時間4日、公式ホームページ他で声明が出され、7ヶ月後の11月に延期することが明らかになった。

「MGM、ユニバーサル、そしてプロデューサーであるマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリは、世界の映画館市場を慎重に検討し、念入りに評価した上で、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のリリースを2020年11月に延期することを本日発表しました。本作は2020年11月12日に英国公開を皮切りに、全米では11月25日など、全世界でも順次公開されていきます」

その背景に、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、映画産業の収益全体が落ち込んでいる経済的理由があったことを含ませている。

現在、感染拡大の防止策として、映画館を閉鎖する措置を取るケースもあれば、入場制限や座席間隔を空けての販売を行う劇場もあり、各国各劇場でさまざまな対策が取られているようだが、世界的に見て、観客数が大幅に減少傾向にあるのは否めない現実だろう。

米「Deadline」では、「(公開延期は)経済的理由からの決定であり、新型コロナウィルスへの脅威増大に起因するものではない」とくぎをさしているが、以前から、007の大手ファンサイトでは、公衆衛生を優先し、公開を延期するよう訴える声が目立っており、大半の人にとってはやきもきしながらも胸を撫でおろす結果になったに違いない。

今後は春に公開を控えた他の新作映画もこの動きに追随し、公開延期の措置をとる流れが起こることも予想されている。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の日本での公開日はいまのところ調整中だ。

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photo: ALBUM/AFLO, texte: ERI ARIMOTO

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