大竹しのぶ主演、豪華キャストが挑むチェーホフの傑作。
Culture 2020.03.31
チェーホフ最晩年の戯曲に、KERAの手腕が光る。
KERA meets CHEKHOV vol. 4/4『桜の園』
宮沢りえ、井上芳雄、黒木華、杉咲花、生瀬勝久ら、共演陣も実に豪華。杉咲は今回が初舞台。フレッシュな演技に期待が寄せられる。
ケラリーノ・サンドロヴィッチがチェーホフ四大戯曲に挑むシリーズ最終章。どこか難解で、遠い世界の話と捉えてしまいがちなチェーホフの世界を、ぐっと私たちの目の前へと引き寄せてくれるのがKERAの手腕だ。彼の上演台本・演出の力強さは、2013年の『かもめ』、15年の『三人姉妹』、17年の『ワーニャ伯父さん』ですでに実証済み。大きなカットや翻案は避け、戯曲に忠実でありながら、彼ならではの言葉のリズムで、鮮やかに新たな『桜の園』の世界を立ち上がらせてみせるだろう。
舞台は19世紀末のロシア。桜の木々に囲まれた屋敷に久々に戻ってきた没落貴族の女主人、ラネーフスカヤ夫人を演じるのは大竹しのぶ。シリーズ第1弾『かもめ』のアルカージナで強い印象を残しただけに、目が離せない舞台となるはず。
KERA meets CHEKHOV vol. 4/4『桜の園』
Bunkamuraシアターコクーン(東京・渋谷)
※全公演中止
●問い合わせ先:シス・カンパニー
tel:03-5423-5906
www.siscompany.com/sissakura
Bunkamuraシアターコクーン(東京・渋谷)
※全公演中止
●問い合わせ先:シス・カンパニー
tel:03-5423-5906
www.siscompany.com/sissakura
*「フィガロジャポン」2020年5月号より抜粋
réalisation : TOMOKO KATO
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