ベアトリス王女、非公開でロイヤル婚。
Culture 2020.07.20
英国現地時間17日、ベアトリス王女がイタリア貴族末裔の青年実業家エドアルド・マッペリ・モッツィ氏と秘密裏に挙式。結婚式の模様をとらえた写真が公開された。
公式報道によると、ベアトリス王女とモッツィ氏は、ウィンザー城のロイヤルロッジ敷地内にあるオールセインツロイヤルチャペルで、ささやかな結婚式を挙げたという。参列したのはごく少数の身内だけで、公開された複数の写真の中には、エリザベス女王とフィリップ殿下の姿が見られるが、王女の父アンドリュー王子も参列したようだ。
ロイヤルウエディングで最も注目を集めるドレスとティアラだが、ベアトリス王女は、英王室お抱えデザイナーとして知られたノーマン・ハートネルのヴィンテージドレスと、ダイヤモンドのフリンジが特徴的なティアラを、ともに女王から拝借して着用した。
英国王室に伝わる17個のティアラのうち、今回の王女の結婚式に選ばれた“クイーンメアリー・ダイヤモンド・フリンジ・ティアラ”は、1947年に行われた女王の結婚式の折に女王が着用したことでも知られる由緒正しい代物で、女王にとってひときわ愛着のあるものであることは間違いない。今回、女王は王女の幸せを心から願って差し出したのだろう。こうして王室の伝統は受け継がれ、今度はベアトリス王女の頭上で輝くことになった。
ふたりの結婚式は、父アンドリュー王子のスキャンダルとコロナ禍のため、当初思い描いていた盛大なセレモニーとはならなかったものの、家族に見守られる中でのアットホームな式は、ふたりの人柄を偲ばせる心温まるウエディングとなり、英国でも好意的に報じられている。
photo : Benjamin Wheeler/Camera Press/AFLO, texte : ERI ARIMOTO