ビデオ会議をより快適にするための5つのアドバイス。

Culture 2020.08.16

4ヶ月も前から、フランスでは何百万人もが体験している、ビデオ会議。日本でもテレワークは続きそうな気配なだけに、今こそ、バーチャル会議の理想的なコンディション作りをしておきたい。フランス人が考える、ビデオ会議のコツとは?

200812-enfants-cadre-confort-comment-ameliorer-ses-visioconferences-.jpg

テレワークが続くなら、快適なコンディションを作るに越したことはない。まずはビデオ会議の環境づくりを。photo : iStock

テレワークとビデオ会議につきものといえば、「よく聞こえません」の声、画面に飛び込んでくる子どもたち、片づけきれなかった部屋の様子に興味津々の同僚の目…。ロックダウン以来、もちろん、誰もがこの新しい習慣をできるだけプロフェッショナルに行えるようがんばってきた。ロックダウンを機会にテレワークに入った500万人のフランス人の中には、解除後もすぐにはオフィスに戻らない人が多い。少なくとも、毎日は出社していない。ウィルスはまだ横行しているし、テレワークの利点を発見した企業も多いようだ。フェイスブック、ツイッター、そしてプジョーやシトロエンを抱えるPSAグループも、テレワークを継続的に取り入れることを決定している。

労働省の統計部であるDARESによると、フランスではおよそ700万人がテレワーク可能な仕事についているという。テレワークが継続し、新しい働き方になる可能性があるなら、より快適な環境を作りたいところ。正しい姿勢やスクリーンを置く場所選びなど、効率的で落ち着けるビデオ会議のためのポイントを紹介しよう。

---fadeinpager---

椅子を選ぶ

最初のステップは、正しく座ること。「キッチンの椅子で代用できるのは1週間が限度。それ以上になるなら、調整可能な椅子が必要です」というのは、アーノルド内装建築事務所の創立者でワーキングスペースのスペシャリストであるエリエル・アルノルド。高さ調節のできる椅子はフランスの労働法にも盛り込まれている重要な要素だ。1日7時間働いても、腰や肩を痛めないためには絶対に必要なポイントだ。

アイコンタクトを大事に

アイコンタクトも、ビデオ会議を効率化してくれる見逃せない要素。まずはきちんと椅子に落ち着き、居心地が悪くてもぞもぞしているような印象を避けること。次のポイントは、コンピュータ画面の位置。対面している時とほぼ同じ印象を保つための基本は、視線にある。アイコンタクト指南としてニューヨーク・タイムズに登場したトム・フォードは、基本のコツを完璧にまとめている。ビデオ会議で相手の目を見て話すためには、カメラの位置、つまりコンピュータ画面を少し高くすることが肝要。辞書1〜2冊、あるいは分厚い美術書の上にPCをのせればOKだ。次に、体とスクリーンの間を片づけ、腕の長さほどの距離を空ける。そうすればスクリーンの中に余白が生まれ、頭のてっぺんが画面からはみ出さなくて済む。また無意識のうちに体を前傾させることもなくなり、上司のスクリーンに目と額のアップを写し出してしまうのも避けられる。

背景を選ぶ

スクリーンから離れることで、奥行きが生まれる。また、背中の後ろがすぐ壁というシチュエーションも避けたほうがいい。画像に圧迫感が生まれ、空間が窮屈に感じられるからだ。自分とコンピュータ画面の間に少し空間を空けるだけでなく、背後にも空間があると、カメラは顔にフォーカスし、背景が自然にボケる。「背景の奥行きはほんの少しで大丈夫」とアーノルドは説明する。「背景が書棚だったり、小さな部屋にいる場合でも効果があります」。

さらに、同僚に自分の住まいの一端を見せることも受け入れなくてはならない。もちろん、狭いワンルームを上司に見られたり、同僚に風変わりな壁紙を見られたり、チーム全員に、贅沢な装飾を施した広いサロンを披露したり、は心の準備がいるもの。どんな広さ、どんなスタイルの住まいでも、どこにPCを置いたらいいかは悩みのタネだ。スクリーンに写るものは自分が選ぶ、ということ。一番簡単な方法は、テストしてみることだ。カメラをオンにすれば、照明の具合が変だったり、ソファの下にバッグが転がっていたり、部屋がやけに広々して見えたりといったことに気づくはず。見せたいものを選ぶのは自分自身。コンピュータをちょっとずらしたり、デスクを動かしたり、照明を工夫したりしてみよう。

---fadeinpager---

照明を上手に使う

ビデオ映像の成功は、まず光にある。ビデオ会議ももちろん同じだ。窓を背にすれば逆光になり、表情がよく見えなくなる。窓の横に座れば、明暗のギャップが大きくなる。理想は、できるだけ自然光や照明の正面に座ること。「顔に直接光を当てる必要はありません。正面の壁に光を当てて間接照明にするといい」とアーノルド。こうすれば、「大丈夫?なんだか疲れてるみたいよ」と何度もいわれなくてすむ。

子どもたちの乱入を防ぐ

もうひとつ予想できる障害は、子どもたち。両親がこもって働いている部屋に入れてもらおうと大騒ぎすることもある。膝の上に上がってきて新しいお絵かきを誇らしげに見せてくる子どもに、どう対応したらいい? 5歳以上なら、両親がちゃんと説明すれば理解できるはず。それより小さい場合は厄介です、と言うのは、心理学者でキャビネ・キッズ&ファミリーの共同創立者、ポッドキャスト「SOSペアレンツ」も創始したクレマンス・プロンプシ。「子どもは拒絶されると脳内にストレスが広がり、気を静めるためにさらに両親に助けを求めようとします」。つまり、あなたがクライアントときつい交渉を行っている脇で子どもが騒ぐ、という当初の問題の解決にはならない。そればかりか、さらに新しい問題を生み出してしまう。つまり、子どもはさらに騒ぐ、というわけだ。

その場合は、ビデオ会議をちょっとだけ中座させてもらい、別室で、「ママは忙しいのよ」と落ち着いて説明すること。「子どもの心の中はシンプルです。パパもママも家にいる。だから自分だけの相手をしてくれる。そうでないのは、パパもママも自分が嫌いだから。だからドアを叩いて、パパとママが自分を愛しているか確かめよう、というわけです」とプロンプシはいう。毎日のように騒ぎが続くのを避けたければ、前もって子どもを安心させておこう。「小さな子どもでも、『パパとママはあなたをとっても愛しているけれど、お仕事はとても大事で、集中しなくてはいけないものなのよ』と簡潔に説明することができます」。また、たとえば忙しい時には仕事部屋のドアにデッサンを張るなど、子どもとの間に決まりごとを作るのもいい。そして、仕事が終わって部屋から出てくるまでの間に子どもが一人でできること、例えば宿題やお絵かきなどをお膳立てしておく。「または、1回、2回、3回までノックしてもいいことにして、中から返事がない場合でも、ノックはちゃんと聞こえていること、仕事が終わってから相手をする約束よ、と説明しておくといい」というのがプロンプシのアイデア。ちゃんと我慢強く待ってくれることを願うばかりだ……。

【関連記事】
インスタフィードがモノクロセルフィーであふれた理由。
明るい気分にさせてくれる、日々を楽しむセレブの写真。
刺激、かゆみ......マスク着用の副作用を抑えるには?

texte : Sofiane Zaizoune (madame.lefigaro.fr)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories