コロナ禍で進化する、ベッドルームミュージックの最前線。

Culture

ベッドルームから届く、祈りのような歌声。

『サムシング・トゥ・セイ・トゥ・ユー』/ ジョーダナ

タグボート ¥2,420

コロナ禍により、音楽業界には閉塞感が漂い続けている。もちろん厳しい現実ではあるが、逆にいえばミュージシャンたちは立派なスタジオ施設や多数の人が集まるライブ会場がなくても、自宅から音楽を発信することが当たり前のようになってきた。そうなると、いわゆる“ベッドルームミュージック”が進歩していく。

その最前線のひとりが、カンザス州ウィチタを拠点に活動するジョーダナだ。本作は2018年から楽曲を発表してきた彼女の2作目のアルバム。シンプルな表現の楽曲が多いが、NMEなど音楽メディアでの評価は高い。

ジョーダナの作る楽曲はインディロックに通じるものだが、とてもパーソナルな感覚がある。少し気だるい歌い方や繊細な声質がそう感じさせるのだろう。孤独や喪失を描いたという歌詞も含め、家でじっくり向き合う音楽としては極上の作品だ。

*「フィガロジャポン」2021年3月号より抜粋

réalisation : HITOSHI KURIMOTO

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/210201-musique-01.html