写真で振り返る、エリザベス女王の人生。
Culture 2021.04.24
4月21日、95歳の誕生日を迎えたイギリスのエリザベス女王。英国の君主であり続ける彼女のあゆみを、写真で振り返ってみよう。
1. 1926年4月21日、ロンドンのピカデリー145番地で生まれた幼いエリザベス王女は、イギリスの王位に就くことが運命づけられていたわけではない。ジョージ5世とメアリー王妃の次男であるヨーク公アルバート王子とスコットランドの貴族であるエリザベス・ボウズ=ライアン夫人の娘であるエリザベス・アレクサンドラ・メアリーが推定相続人になったのは10歳になってからだった。 photo : Abaca
2. エリザベス王女が、女王としての運命を意識したのは、1937年5月12日に行われた父ジョージ6世の戴冠式。 photo : Abaca
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3. 1940年のロンドン空襲では、ロイヤルファミリーも危険にさらされた。国民の士気が低下する中、エリザベス王女は10月13日のラジオでこう語りかけた。「我々子どもたちは、信じる心と勇気を持っています…戦争の危険と悲しみを分かち合う努力をしましょう。きっと最後には、良き終わりが来るのですから」 photo : Abaca
4. 戦争に協力したいと、エリザベスは父を説得し、登録番号230873番を得て補助地方義勇軍に参加。トラックの運転や整備に従事した。 photo : Abaca
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5. 1946年の夏、バルモラル城を囲むスコットランドの大草原というロマンティックな場所で、フィリップ・マウントバッテン中尉はエリザベスにプロポーズした。すっかり恋に落ちていたエリザベスは、父の意見も聞かず、すぐにプロポーズを受け入れた。 photo : Abaca
6. 結婚式は1947年11月20日、ウェストミンスター寺院で執り行われた。その数日前、フィリップはグリニッジ男爵、メリオネス伯爵、エディンバラ公爵の称号を持つ英国公爵の爵位を得、ガーター勲章を授けられた。 photo : Abaca
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7. フィリップ王配は、海軍のキャリアを犠牲し、海軍本部に毎朝通う公務員のような立場になることを望んでいなかった。しかし英国海軍の船に乗り込むには、1948年11月14日、息子のチャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ王子の誕生を待たなければならなかった。 photo : Abaca
8. 子どもたちと再会したとき、エリザベスはチャールズにはキスをしようと身を乗り出すことはなく、握手をするにとどめた。あふれる母性は私生活の枠に押し込めて。ただし、この家族の中で、あふれる愛情が語られるとすればの話だが…。(ウィンザー、1961年5月18日) photo : Abaca
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9. 女王としての役割に自信を深めたエリザベスは、1960年にアンドルー王子、1964年にエドワード王子を出産したとき、本当の母性を実感することになる。(1964年11月3日) photo : Abaca
10. 1952年に即位して以来、エリザベス女王は100回以上の国賓訪問、幾度ともない世界ツアーを行った。そして火曜日の夜6時には、ウィンストン・チャーチルからデビッド・キャメロンまで12人の首相との面談を行ってきた。 (ウィンストン・チャーチルと、ロンドン、1955年4月5日) photo : Abaca
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11. 1957年12月25日の午後、エリザベス女王は初めてのクリスマス・メッセージを読み上げた。これは、それ以来、彼女が毎年行っている、唯一の個人的な行為だ。 photo : Abaca
12. 女王は、愛するイギリス連邦の熱烈な擁護者であり、何千もの王室関連団体の後援者であり、女王の名の下に戦う軍人たちの保護者でもある (1993年7月9日) photo : Abaca
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13. 2007年6月7日、ポーツマスでロイヤル・ミリタリーポリスの幹部と記念写真に収まる総司令官の女王。 photo : Abaca
14. 乗馬と犬と田舎を愛するミドルクラスの女性のイメージ。その繊細なミックスは、イギリスを奥深くから体現している。(1973年5月12日) photo : Abaca
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15. 現在は乗馬はしていないが、馬に対する愛情は変わらない。(ウィンザー、2012年11月) photo : Abaca
16. エリザベスは誰もが頭を下げる女王だが、プライベートではエディンバラ公フィリップ王配が一家の主人だった。 (フィリップ王配、アン王女、エドワード王子、エリザベス2世、チャールズ王子(女王の後ろ)、アンドルー王子。ウィンザー、1968年4月21日) photo : Abaca
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17. チャールズは1958年7月26日にプリンス・オブ・ウェールズとチェスター伯爵の称号を得たが、その即位は、1969年7月1日に母がイギリスのテレビで放映されたケルナーフォン城でのセレモニーでプリンス・オブ・ウェールズの王冠を授与してからとなった。 photo : Abaca
18. 敬虔なクリスチャンである女王は、自分とフィリップ王配と同じように、自分の子どもたちが結婚生活を成功させることを強く望んでいた。 photo : Abaca
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19. チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚は、写真の上では完璧に見えが、離婚で終わった...。 photo : Abaca
20. そして、女王のイメージを損なうような世界的な事件によって...。(ロンドン、1997年9月5日) photo : Abaca
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21. 全国民の愛情を受ける存在である主権者を、海の向こうでは、しばしば異国情緒あふれるイギリス連邦諸国の熱狂が待ち受けた。(ツバル諸島、1982年10月) photo : Abaca
22. 女王はフランスに非常に愛着を持っており、ヴァンサン・オーリオルからフランソワ・オランドまで、多くの大統領に迎えられている。(フランス、2014年6月) photo : Abaca
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23. イギリスの君主制が根強く残っているのは、女王がすべての嵐を切り抜け、王室の未来を準備してきたからだ。 photo : Abaca
24. 嵐を乗り越えてきたカップルの象徴でもある女王とフィリップ王配は、真の信頼関係で結ばれている。 photo : Abaca
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25. うわさに反し、キャサリン妃はエリザベス女王のことが大好き。50歳以上の年の差があるが、2013年7月22日にジョージ王子、2015年5月2日にシャーロット王女が誕生したことで、2人の女性の間には温かい関係が生まれている。 photo : Abaca
26. 女王はこれからの数ヶ月で、チャールズ皇太子のために、段階的に身を引いていく準備をしている。 (アバーディンシャー、2016年9月) photo : Abaca