美しい男が想う、美しい女。 上杉柊平が憧れる、白洲正子という意志の強き女性。

Culture 2021.06.14

20〜60代の世代も職業も異なる6名の男性に、自身が考える美しい女性とその理由を訊いた。上杉柊平が憧れるのは白洲正子。ルックスの好みを超えて、彼女に惹かれるポイントとは?

融通が利かないぐらいの意志の強さ。

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白洲正子|随筆家
1910年、東京都生まれ。幼い頃より能を学び、米国へ留学。28年帰国、翌年白洲次郎と結婚。古典文学、工芸、骨董、自然などについて随筆を執筆。『能面』『かくれ里』など著書多数。


僕が子ども時代に走り回っていたあたりに、一風変わった邸宅があったんです。“武相荘”と名付けられていて、僕が知った時にはすでに資料館のような形で公開されていたのかな。おもしろい家だなと思って、誰が住んでいたのか調べたんですよ。その時に白洲次郎さんのことを初めて知りました。それで自ずと夫人の正子さんのことも知るようになったわけですが、初めてふたりを写真で見た時ひっくり返りました。こんな日本人がいたのか、と。とんでもなくカッコいいカップルです。

もちろん、次郎さんにも猛烈に憧れますが、正子さんは、あの時代に生きた女性であることを考えるとすごすぎると思います。“韋駄天お正”とあだ名されたくらいで、骨董、着物、能……と、興味を持ったものはものすごい行動力で掘り進めていく。僕は好き嫌いをビジネスと絡めることが好きではなくて、損得抜きで突き詰めたいんです。そこは融通が利かないと言われてしまうくらいですが、女性もそういう人が好き。なんなら、そのための議論ならば大歓迎です。正子さんは若い時の写真などを見るとすごく美人です。でも正直、ルックスは僕の好みではない。それでも美しいと思うんです。ただ、正子さんも次郎さんも別格のエスタブリッシュメント。正子さんは樺山伯爵令嬢、次郎さんの生家は成功した貿易商で、もとは士族。文化的に、経済的に恵まれていたからこそ手にし得たセンスや価値観なのかなと思うと、軽く絶望しますが。

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20代
上杉柊平|Shuhei Uesugi
俳優

1992年生まれ。大学在籍時にモデルとしてのキャリアをスタートし、その後俳優へ転身。2015年に出演したドラマ「ホテルコンシェルジュ」をはじめ、ドラマや映画に多数出演。また、ヒップホップクルーのKANDYTOWN に所属し、HOLLY Q名義でアーティスト活動もしている。
 

*「フィガロジャポン」2021年7月号より抜粋

interview & text: Yukiko Yaguchi

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