仏王室専門家が指摘する、ハリー王子夫妻の「未熟さ」。

Culture 2021.06.15

ハリー王子メーガン夫人は6月6日、娘のリリベット・ダイアナの誕生を発表した。英国王室を逃れてカリフォルニアに渡ったにもかかわらず、非常に「王室的」なダブルネーム。これは和解のために差し出された手なのか、あるいはさらなる挑発なのか。王室貴族のエクスパートの評価は?

meghan-markle-et-le-prince-harry-a-dublin-en-2018.jpeg

2018年7月10日、ダブリンに到着した新婚のメーガン夫人とハリー王子。 photo : Getty Images

サセックス公爵家のこれまでの1年を(非常に)簡単に振り返るとすれば、まず2020年2月に、ハリー王子とメーガン夫人が英国王室を離脱、続いてメーガン夫人の第2子妊娠が発表され、1歳の息子アーチーと一緒にカリフォルニアに移住した、ということになるだろう。

【写真】メーガンとエリザベス女王が仲良しだった頃。

さらに、ディズニーやNetflixとの実入りのいい契約を結び、最後にはオプラ・ウィンフリーとの歴史的なインタビューで、王室を激しく批判した。ウィンザー家のメンバーと大きく距離をとり、「組織」の支配から逃れる、という一貫した指針に基づいた行動と発言が繰り返された、濃厚で、激しくメディアを騒がせた1年だった。

---fadeinpager---

リリベット、それは“破壊的”な選択

しかし、ここに来て喜ばしい出来事が起こり、事態は混乱した。6月6日、サセックス公爵夫妻は、第2子となる女の子の誕生と、「リリベット」という名前を選んだことを発表した。

リリベットはエリザベス女王の愛称で、故フィリップ王配が妻を呼ぶときに使っていたニックネームだ。王室の伝統(ウィンザー家の子孫には、王や女王の名前をつけること)と、ニックネームをファーストネームにするというアメリカ的なテイストがミックスされている。そして、全ての英国人から、こんな質問が飛んできそうだ。:メーガンとハリーは何を企んでいる?

「彼らは、王室を離脱してから非常に対立的だったが、このファーストネームは、女王に差し伸べられたオリーブの枝のような雰囲気があり、和解への第一歩となるでしょう」と、6月11日、王室貴族のエクスパートであるフランス人司会者ステファン・ベルヌは、電話取材にこう答えた。

しかし、この一歩は、王室専門家ベルヌによると、とても不器用。「この名前は王室に少しショックを与えたようです。実際、エリザベス女王を“リリベット”と呼んでいたのは夫のフィリップ殿下だけでしたから」。「この名前の選択は少し不作法で、破壊的です」。しかし、女王が事前に名前を確認していなかったとは考えにくく、「きっと相談されていたと思います」

---fadeinpager---

サセックス公爵の名が生む経済効果

残る問題は、アメリカの強力な慈善家でプロデューサーでポッドキャスターで、インフルエンサーでもある彼らが、なぜ和解を望むのか?ということだ。「このカップルの問題点はそこにあります。彼らは王室の一員でありながら、王室の外に出たい。(フランスのことわざになぞらえれば)バターも、バターを売ったお金も、手元に置きたいのです」

バターとは、サセックス公爵の称号のこと。バターを売ったお金とは、称号によって生み出される全ての利益を指す。「アメリカではハリーとメーガンは、自分たちの名前を大いに利用し、最近ではイギリスでよりもずっとその価値が上がっています...」

ふたりはウィンザーから離れた新しい生活を成功させるために、ウィンザー家との繋がりを修復しようとしているという。まるで、ファーストネームで状況が変えられるとでもいうように。

ベルヌは「彼らの行動には未熟なところがある」と指摘する。「そしておそらく、周囲には、彼らを利用してお金を稼ごうとする人が多いのでしょう」

---fadeinpager---

米国への逃亡、サセックス公爵の名誉称号の返還を求める何万人もの英国人による署名、そしてエリザベス女王の側近たちの表には出ないいらだちにも関わらず、ハリー王子とメーガン夫人はいまもその権利を放棄していない。

アーチーは王位継承順位7位、リリベットは8位のままで、唯一返上したのは英国王室の現役メンバーのみに使われる「Royal Highness」という表現だけ。「いまでは多くの人が、女王がハリー王子に甘すぎると非難しています」とステファン・ベルヌ。「しかしエリザベス女王は、家族の不和をとても嫌っていて、極力避けたいのでしょう。そして、誰も孫を愛する祖母を止めることはできないのです」

text : Marion Galy-Ramounot (madame.lefigaro.fr)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories