2021年 第74回カンヌ国際映画祭 神出鬼没! シャロン・ストーンがサプライズ登場。
Culture 2021.07.16
パンデミックによる中止、そして度重なる延期を経て7月6日にフランスで開幕したカンヌ国際映画祭。フランス「Madame Figaro」が現地の様子をレポートします。
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レッドカーペット9日目。
1992年にカンヌで上映された映画『氷の微笑』は映画祭の歴史に残る出来事だった。7月14日に行われた『L’Histoire de ma femme』上映会に、その『氷の微笑』で主演を演じたシャロン・ストーンがサプライズ登場した。
photo:Getty Images
1992年のカンヌ映画祭で衝撃を与えた『氷の微笑』以来、シャロン・ストーンの神出鬼没ぶりはファンの間では周知のこと。7月14日、第74回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに、色とりどりの花飾りがあしらわれた華やかなブルーのチュールドレスを纏った女優がサプライズ登場した。
肩が大きく開いたドルチェ&ガッバーナのドレスに短くカットされたヘアが映える63歳の女優は、大歓声の中、パレ・デ・フェスティバルの大階段を上った。クロワゼット通りに集まった人々は、輝くような美しさを放つ女優に文字どおり目が釘付けになった。
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ルイ・ガレルのエレガンス
その数分前には、黒のスモーキングに身を包んだルイ・ガレルも、エニェディ・イルディコー監督の新作『L’Histoire de ma femme』の上映に合わせてレッドカーペットに登場していた。
ハンガリー出身の監督は男性たちにも恋愛映画を楽しんで欲しいという。「男性たちが未知の世界に足を踏み入れられるように、いまこそ私たち女性が結託して彼らの背中を押すときです」と監督は語った。
2日前にウェス・アンダーソン監督の新作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』の上映会でレッドカーペットに登場したマチュー・アマルリックは、自身が監督した『Serre-moi fort』の上映に合わせてカンヌの大階段に再登場し、主演女優のヴィッキー・クリープスと手をつないで階段を上っていった。
text:Chloe Friedmann (madame.lefigaro.fr)