【画像】バラク・オバマ、ミシェル夫人との愛の軌跡。
Culture 2021.08.06
弁護士だったふたりが出会ってから32年、ミシェルはファーストレディーとして、そしてバラクの最愛のパートナーとしていつも側で彼を支え、そして自らもアクティビストとしてアメリカをリードしてきた。ふたりの愛の軌跡を振り返ろう。
This photo makes us smile (vintage edition): pic.twitter.com/SyvtexOH
— Michelle Obama (@MichelleObama) May 25, 2012
ミシェル・ロビンソンとバラク・オバマの出会いは1989年夏。ミシェルはハーバード大学法学部を卒業した若き弁護士。バラクは彼女が勤務する弁護士事務所に研修生として入所する。当時シカゴのシドリー・オースティン弁護士事務所に勤務するアフロ=アメリカンは彼らふたりだけだった。
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バラク・オバマはすぐに自分のメンターを担当するミシェルに魅かれ、彼女をデートに誘った。ケニヤ出身の父とカンザス出身の母を両親に持つ青年は、彼女にチョコレートアイスをプレゼント。ふたりの初デートはキスで幕を閉じた。1992年10月3日、ミシェル・ロビンソンはオバマ夫人となる。(1992年10月3日)
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photo:Abaca
結婚後夫妻はしばらくシカゴに留まる。名の通った弁護士で、シカゴの民主党内でも有力な人物として一目置かれる存在だったミシェルは夫に政治の世界に進むよう助言する。バラクは妻の直感に従うことになる。1996年、弁護士事務所での出会いから7年後、バラクはイリノイ州の州議会上院議員に。(ロサンゼルス、2005年3月19日)
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So lucky to call these three my valentines for all these years. pic.twitter.com/165TPtwft2
— Michelle Obama (@MichelleObama) February 14, 2019
それぞれにキャリアを積む夫妻。私生活でも1998年7月4日に長女マリアが、次女のサーシャ(本名はナターシャ)が2001年6月7日に誕生。
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バラク・オバマはその政治生活のなかで前衛的なスピーチを行って市民を驚かせた。州議会上院議員時代には、同性愛者支援、貧困層向けの医療保険制度の実現を訴え、イラク戦争反対の立場を取った。その政治理念が市民の心を掴み、バラク・オバマは2004年に連邦上院議員に選出された。(ナシュア、2008年1月8日)
photo : Abaca
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ヒラリー・クリントンという好敵手を打ち負かし、その仕事ぶりとひたむきさでついにアメリカ国民の信頼を勝ち取ったバラク。2008年11月4日、得票率52,9%で大統領選で勝利を収め、アメリカで初めてアフロ=アメリカンとして大統領に就任。ミシェルはファーストレディとなった。(デンバー、2008年8月28日)
photo : Abaca
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年月を経ても深い愛情で結ばれたふたり。ミシェルは機会があるたびに、夫である大統領へ愛を伝えている。聖バレンタインデーにエレン・デジェネレスの番組にゲストとして招かれたバラク・オバマに、番組が始まる数時間前に妻が彼のために創作し自ら録音した詩がプレゼントされた。「バラが赤く、スミレが青いように、あなたは大統領で、私はあなたの恋人」と夫に愛の告白をした後、ミシェルは司会のデジェネレスにこう言った。「聖バレンタインデーに私の夫と一緒にいられる女性は私以外にはあなただけよ」
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バラク・オバマは長続きするカップルの秘訣を心得ているようだ。これもエレン・デジェネレスの番組に出演したときのエピソードだが、一家の父でもあるオバマ大統領は、夫婦喧嘩が起こりそうになったときにバトルを回避するテクニックについてこう語っていた。「そうだね、結婚して数年経った頃、僕は理解したんだ。彼女はいつも正しいって(…)。だからいまはもう喧嘩をすることはない」(ワシントン、2009年1月20日)
photo: Abaca
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オバマ夫妻はアメリカ国民の心をがっしりと掴んだ。そして2012年11月6日、オバマ大統領は2期目の再選を果たした。このときもミシェル夫人と家族が大統領を支えた。(ワシントン、2011年12月11日)
photo: Abaca
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ファーストレディの任務に専心するミシェルはアメリカ赤十字を通したハイチ支援や教育振興、肥満撲滅のための闘いなど様々な活動に従事。その一方で夫が公務で海外を訪問する際には必ず行動を共にし夫をサポート。(エリザベス女王と。ロンドン、2009年4月1日)
photo: Abaca
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オバマ夫妻が行った重要な会見のなかでも記憶に残る、フランシスコ教皇との面会。(メリーランド、2015年9月22日)
photo: Abaca
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フランス大統領フランソワ・オランドとも面会。(ワシントン、2016年2月11日)
photo: Abaca
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2013年、オバマ夫妻は雑誌『フォーブス』が発表するランキング「世界で最も影響力のあるカップル」のトップに選ばれた。(ワシントン、2009年10月3日)
photo: Abaca
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そんなオバマ夫妻。もちろんロンドンのマダム・タッソー館にも、パリのミュゼ・グレヴァンにも、夫妻の蝋人形が展示されている。(ロンドン、2010年1月19日)
photo: Abaca
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大文字の歴史に名を残したオバマ夫妻。雑誌『ピープル』のインタビューで、歌手のジョン・レジェンドは多くのアメリカ国民を代表して、ノスタルジーを込めてオバマ夫妻への思いを語っている。「このように聡明で、誠実で、公正なふたりを、そして互いに心から愛し合っているふたりを大統領夫妻に持つ私たち国民はとてもラッキーです。権力の座にありながら、またその威光にも関わらず、つねに地に足がついている。この素晴らしい夫婦はアメリカを代表するカップルとなった。」(ロンドン、2011年5月25日)
photo: Abaca
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まさに夫婦の鑑とも呼べるカップル。これからも素晴らしい日々がふたりを待っているようだ。ホワイトハウスで過ごした8年間を含め結婚後30年が経とうといういま、オバマ夫妻は活躍の場を広げている。舞台は変わっても、いつも一緒であることは変わらない。(ワシントン、2012年12月2日)
photo: Abaca
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ワシントンを離れて新生活を始める前に、オバマ夫妻の新しいプロジェクトが実現に向けて動きだす……。そのプロジェクトとはなんと、映画だ。(ワシントン、2016年5月13日)
photo: Abaca
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ホワイトハウスを発つ5カ月前、オバマ夫妻の出会いの日から現在までの愛の物語を追った伝記映画が制作される。監督を務めたのはリチャード・タンネ。撮影は17日間かけて行われ、歌手で作曲家のジョン・レジェンドが製作に携わった。(ワシントン、2016年8月2日)
photo: Abaca
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2016年8月26日にアメリカで公開された長編映画『First Date』は数日後にフランスでも公開された。(ワシントン、2016年8月2日)
photo: Abaca
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ネットフリックスでのドキュメンタリー製作、インスタグラムでの動画配信、スポティファイでのポッドキャスト配信……。ホワイトハウス入居当初の資産は130万ドルだったオバマ夫妻。現在の推定資産は2億4250万ドルと言われている。正真正銘のビジネスカップル!(シカゴ、2019年10月29日)
photo: Getty Images
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証明写真ボックスでポーズを取るオバマ夫妻。ミシェルの56歳の誕生日にバラクが投稿した写真。(インスタグラム、2020年1月)
Capture d’écran @ barackobama / instagram
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2020年、母の日を記念して、バラク・オバマが公開したミシェル夫人との抱擁写真。(2020年5月11日投稿)
Capture d’écran @ barackobama / instagram
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オバマ夫人が開設した新たなメディア「ミシェル・オバマ・ポッドキャスト」の初ゲストはバラク・オバマ。(2020年7月)
Capture d’écran @michelleobama / instagram
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夫バラクの59歳の誕生日に、ミシェルがインスタグラムに投稿した家族写真。24時間もたたないうちに、350万もの”いいね”がついた。「最愛の人へ。私がついているわ。幸せな毎日のために、青い空のために、新たな冒険のために」(インスタグラム、2020年8月4日)
Capture d’écran instagram
text:Stéphanie O’Brien (madame.lefigaro.fr)