A.ジョリー、アフガニスタン支援のアカウント開設。

Culture 2021.08.25

アメリカ人女優アンジェリーナ・ジョリーが再び人道問題のために自分の影響力を行使することに。今回はSNSを活用してタリバン支配下のアフガニスタンに住む人々の支援に乗り出した。

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アフガン国民を支援するため、アンジェリーナ・ジョリーはインスタグラムに個人アカウントを開設。(ローマ、2019年10月7日) photo : Getty Images

「いまこの瞬間に、アフガニスタンの人々はSNSでコミュニケーションを取ったり、自分の意見を自由に表明したりする可能性を失おうとしています。彼らの体験談と、世界中で基本的人権擁護のために闘う人たちの声を伝えるために、インスタグラムを活用することにしました」

8月20日、アメリカ人女優アンジェリーナ・ジョリーがインスタグラムに初投稿を行った。自らの写真を投稿するためにアカウントを作成したわけではない。見えにくいものを可視化し、最も助けを必要としている人たちを援助するためにSNSを活用したい、と、彼女は開設の理由を説明した。

 

 

“私たちは再び囚われの身となった”

国連難民高等弁務官事務所特使を務めるアンジェリーナ・ジョリーは、人道問題に最も積極的に取り組む有名人のひとりだ。

去る8月15日にアフガニスタンでタリバンが実権を掌握し、国民を再び戦慄(せんりつ)させている現状を見て、アンジェリーナはアフガニスタンのティーンエージャーから届いた手紙を公開することに決めた。手紙の中で少女はタリバンの政権復帰が日常生活に及ぼしている影響や、自分が感じている恐怖について英語でつづっている。

「タリバンが来るまでは、私たちはみんな仕事に行ったり、学校に行っていました。みんなが権利を持ち、それを自由に主張することができました。でも彼らが戻って来てから、私たちはみんな恐れています。私たちの夢が何もかも消え去ってしまったと思っています」

また、もう外に出られないとも語っており、20年前のタリバン失脚以前の状況に逆戻りすることを危惧している。「私たちはみんな暗闇の中で生きています。私たちは自由を失いました。再び囚われの身となってしまいました」と手紙の末尾に少女は記している。

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支援の呼びかけ

アンジェリーナ・ジョリーは20年前にアフガン難民を訪問した時のことに触れて、当時のアフガニスタンの状況を「惨憺(さんたん)たるもの」と評した。「多くの時間とお金を費やし、血を流し、人命を失って、これがその結果とは、ほとんど理解不可能な失敗」と述べ、アフガニスタンに軍事介入し、20年間に渡って駐留したアメリカのアフガン政策を批判した。

脚本家、そして6児の母でもあるアンジェリーナは支援を呼びかける言葉で投稿を締めくくった。「社会活動に参加するほかの人たちと同じように、私は決して目を背けない。支援方法を探し続けます。あなたにも参加してもらいたい」

text : Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr)

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