ヒュー・ジャックマン、自分を捨てた母と2ショット。

Culture 2021.08.25

5人きょうだいの末っ子である52歳の俳優は、幼い頃に母親が出て行くのを目の当たりにした。時は流れ、和解の時がやって来た。8月23日、ヒュー・ジャックマンはインスタグラムに母親との2ショット写真を投稿した。

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ソーホー地区を母親と歩くヒュー・ジャックマン。(ニューヨーク、2013年11月)photo : Getty Images

母親に捨てられてついた心の傷は、癒すのが非常に難しい。ヒュー・ジャックマンは、8歳の時に苦い経験をした。2018年1月に発行された雑誌「Who」の記事で、オーストラリア人俳優は、自身の母親が1970年代後半にオーストラリアを離れ、故郷のイギリスに戻ったと語っている。母親は娘たちのゾーイとソーニャを連れて行ったが、元夫のクリストファー・ジャックマンと、息子のヒュー、イアン、ラルフをオーストラリアに残したという。

しかし、『ウルヴァリン』のヒーローは、長年のトラウマを克服したようだ。8月23日、ヒュー・ジャックマンは自身のインスタグラムに笑顔で母親の肩を抱く写真を投稿した。

 

 

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過去のトラウマ

『グレイテスト・ショーマン』のスターは、いまも母親が出て行った日のことを覚えている。「学校に行って帰ってきたら、家には誰もいなかった」と、2012年、オーストラリアのテレビ番組「60ミニッツ」で語っている。「次の日、イギリスから電報が届いたんだ。ママはそこにいた。それが全てだった」

その後長い間、残された家族は現実を受け入れることができなかった。「パパは毎晩、ママが帰ってくるようお祈りしていた」とヒューは振り返る。「当時は“きっと戻ってくるだろう”と思っていた。そして、それが延々と続いたんだ」と、数年後に「Who」に語っている。ヒューは12歳か13歳になってようやく、彼女が二度と戻ってこないことを悟った。それ以来、ふたりは年に一度しか会うことはなかった。

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産後うつ

ヒュー・ジャックマンは、この悲しい記憶にもかかわらず、オーストラリアの「Women's Weekly」誌に、当時、母親が自分を愛さなくなった、とは感じなかったと語っている。「あれから彼女とじっくり話をして、彼女がつらい状況にあったことを知ったんだ。彼女は僕が生まれた後、産後うつで入院していた。ここ(*オーストラリア)には彼女をサポートするネットワークはなかった」

2011年、ヒュー・ジャックマンは「サン」紙に、母と息子の関係は「間違いなく平和で、それが最も重要なことだ」と話している。

text : Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr)

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