ダイアナ妃描く映画『Spencer』のポスターが公開!

Culture 2021.08.27

8月25日、パブロ・ラライン監督による新作伝記映画のポスター第1弾が公開された。ポスターは、たっぷりとした白いドレスをまとったクリステン・スチュワート演じるダイアナ妃の姿だ。

lady-diana-et-le-prince-charles.jpeg

ソウルの国立墓地を訪問したダイアナ妃とチャールズ皇太子。(1992年11月6日) photo : Abaca

たった3日で運命が変わってしまうことがある。パブロ・ラライン監督による伝記映画『Spencer』は、1991年のクリスマス休暇中、ダイアナ妃がサンドリンガムで過ごした架空の週末を描いたものだ。この滞在期間中、ハートの女王は、ジャック・ファーシング演じる夫、チャールズ・オブ・ウェールズとの別れを決意した。

制作会社ネオンが8月25日に発表した映画の第1弾ポスターには、この物語の悲劇性が反映されている。クリステン・スチュワート演じるダイアナ妃が、白いドレスを着て泣きふしている姿。このドレスは、デザイナーのデヴィッド&エリザベス・エマニュエルがデザインした「ディアギレフ」と呼ばれるドレスを彷彿とさせる。ダイアナ妃はこのドレスを、ロイヤル・オペラ・ハウスを公式訪問した際、そして1987年には映画映画『007 / リビング・デイライツ』のプレミアでも着用した。

 

 

ポスターへの反応

「おとぎ話はすべて、いつか終わる」——ネオンは投稿したポスターのキャプションにこう記している。すでに何万もの「いいね!」を獲得し、インターネットユーザーから熱狂的な支持を集めている投稿だ。@branchinpaper15は「正直、ここ最近見た中で最高のポスターのひとつ」とコメントし、@babykrieは「早くトレーラーを見たい」と投稿。「これは彼女の人生をよく表す、美しい写真だ」と、別のネットユーザーは熱弁を振るっている。

---fadeinpager---

“人生の転機”を迎えて

2月に出回った撮影現場の写真には、クリステン・スチュワートが白のタートルネック、黒のスカート、格子柄のブレザーを着ている姿が写っていた。Page Sixによると、クリステンが着用したブレザーは、1988年11月にダイアナ妃がシュノンソー城を訪問した際に着用したブレザーのレプリカだったようだ。

また、1月27日には、クリステン演じるダイアナ妃役のファーストショットが制作会社によって公開された。金髪のボブにベール付きの帽子をかぶり、赤いシャネルのコートを着たクリステンが、窓に憂いのある視線を投げかけている。

 

 

悲劇を予感させるイメージだ。「『スペンサー』は、人生の転機を迎えたダイアナ妃の感情の中に潜り込んでいく作品です(...)」とクリステン・スチュワートは2021年初頭に「Variety」誌に語っている。「物語は旧姓の『スペンサー』から始まります。そして、スペンサーという名前が意味するものに必死になってしがみつきながら、自分自身を見つけようとするダイアナ妃の姿が切々と語られます」

一方、パブロ・ララインは、ヒロインにクリステンを起用した自分の選択に満足しているという。「クリステンはいま、最高の女優の一人だ。(中略)彼女はミステリアスで非常に繊細な雰囲気があるけれど、一方で驚くべき強さも兼ね備えている。私が必要としているものはそれだっだ。これらすべての要素が彼女を選ばせた」と2020年6月、「Deadline」に語っている。

---fadeinpager---

ヴェネツィアでのプレミア

『トワイライト〜初恋〜』のヒロインと共通する感情だ。また、過去にジャッキー・ケネディとパブロ・ネルーダの伝記映画を監督したパブロ・ララインは、「彼女が脚本を読んだ時の反応と、キャラクターへの理解力は素晴らしい。彼女は魅力的で興味を引き付けるような演技を見せてくれるだろう」と付け加えている。

『Spencer』 は9月1〜11日までイタリアで開催されるヴェネツィア国際映画祭でのプレミアの後、11月5日に米国で公開される。日本での公開も心待ちにしたい。

text : Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories