製氷機の氷はいつまで使える？水について気を付けたいこと。

カラフェに水を入れたままにする、ペットボトルを頻繁に再利用する、冷凍庫にいつまでも氷を保存する……毎日の生活で避けるべき失敗を見てみよう。

カラフェに水を入れたままにする……ちょっと危険かも。photo：Getty Images

水を飲むにあたっての正しい情報は、多くの人々に十分に浸透していない。これは、Centre d'information sur l'eau（水資源情報センター、通称C.I.eau）が調査機関TNS Sofres (1)の協力を得て発表した2018年度版の調査で明らかになったことだ。毎日の生活での水にまつわる懸念事項を解消するため、パリにあるC.I.eau(2)のマリリー・マセ所長に話を聞いた。

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・水は常温保存でいい？

フランス人の大多数（42%）が、開栓後48時間以上を経過したボトルの中身に不都合はないと考えている。しかし、マリリー・マセはこれを飲まないように勧めている。「テーブルの上に24時間以上ボトルを置いたままにすると、細菌が好ましい環境下で繁殖してしまいます」。これを防ぐために、マセは「冷蔵庫の中で保管し、48時間以内に飲む」ことを推奨している。

・ペットボトルにドリンクを入れて再利用すべき？

「1回はともかく、2回目の再利用はいけない」。マセはそうアドバイスする。「プラスチックは劣化しやすいのです。よく洗えば何度も再利用できるガラス瓶を使う方が良いでしょう」。2017年に発表された過去の記事によると、栄養士のロラン・シュヴァリエも「熱い飲み物や柑橘系のジュースには、ペットボトルの使用を禁止するべきです」と強調している。

・同じものを入れるならガラスボトルは使いまわしていい？

これも、細菌に注意を払わなければならない。マリリー・マセは断固として、細菌を避けるようにと語る。「カラフェ、マグボトル、ガラスボトルは毎回使用後に熱湯で洗わなければいけませんし、定期的にホワイトビネガーで垢を落とすことを忘れないでください」。このアドバイスは、フィルターを使う浄水器にも当てはまる。 「使用する度に細菌の群れが生成するのを防ぐためには、必ず毎回使用後に洗浄し、最低でも月に1度はフィルターを交換しなければなりません」。

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・料理に給湯器のお湯を使ってもいい？

料理をするのに、給湯器の熱湯をそのまま使うのは時短になる。しかし、これも細菌が増える格好の機会になる。「細菌は温水タンクやパイプの中で簡単に繁殖します」とマセは指摘する。「細菌が沈滞し、私たちの皿の底についてしまう危険性があります」。昔ながらの方法に従い、ヤカンや鍋で直接お湯を沸かした方がいい。

・プラスチック製の湯沸かしケトルは使ってもいい？

プラスチック対ステンレス、湯沸かしケトルはどちらを使うべき？　マリリー・マセによると、ステンレスのKO勝ちである。「プラスチック粒子は水に混入する可能性があると疑問が投げかけられている現在、プラ製のケトル使用は注意すべきです」と彼女は認めている。

・冷凍庫に氷を保存する期間って？

犯すべきではないもうひとつの失敗は、冷凍庫にいつまでも氷を保存することだ。その危険性は？

「近くに置かれている食品の味がついてしまうことがあります。これは不快なことです」と専門家は説明する。ミントやほうれん草、小海老の味のついたモヒートを飲みたい人以外は、避けた方が良いだろう。

(1)調査機関TNS-Sofresの協力による、Centre d'information sur l'eau（水資源情報センター）が2506人を対象にした フランス人と水に関する2018年度国勢調査

(2) Centre de l'information sur l'eau（水資源情報センター） 19 Avenue de Messine, 75008 Paris, 電話 : 01 42 56 20 00.

本記事は2019年1月15日に掲載された記事を再編集したものです。