【画像】没後20年を迎えた映画監督・相米慎二。再注目すべき相米映画のヒロイン列伝!
Culture 2020.10.25
去る9月9日に没後20年を迎えた相米慎二監督。長い間、作品のソフト化が限定され、全13作にアクセスするのが難しい時もあったが、2021年秋は没後20周年「作家主義 相米慎二」特集上映(A People主催)が、現在、全国各地で順次開催中。斉藤由貴の映画デビュー作『雪の断章―情熱―』(1985年)や、牧瀬里穂の映画デビュー作『東京上空いらっしゃいませ』(90年)が初ブルーレイ化され、『光る女』(87年)以外はすべてソフト化となった。
これを機に、初めて相米映画に出会う若い世代が増えていて、SNS上でも新鮮な感想を目にする機会が増えてきた。
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少女×制服の掛け合わせのパワーを顕在化した『セーラー服と機関銃』
『セーラー服と機関銃』11/19(金)よりテアトル新宿ほか順次開催の「角川映画祭」で上映 ©KADOKAWA1981
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LGBTQを先駆ける『ションベン・ライダー』の河合美智子。
『ションベン・ライダー』●DVD¥4,180 発売:中央映画貿易/オデッサ・エンタテインメント 販売:オデッサ・エンタテインメント ©1983 キティフィルム
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早世した夏目雅子のアドリブ力がさく裂したラストシーンが活きる 『魚影の群れ』
『魚影の群れ』●DVD¥3,080 Blu-ray¥3,630 発売・販売元:松竹 ©1983松竹株式会社
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眼差しを受けることに徹底抗戦した斉藤由貴 『雪の断章―情熱―』
『雪の断章―情熱―』●DVD¥2,750 Blu-ray¥5,170 発売・販売元:東宝 ©1985 TOHO CO.,LTD.
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台風の夜、思春期の衝動性を祝祭する『台風クラブ』
『台風クラブ』●DVD¥4,180 発売:中央映画貿易/オデッサ・エンタテインメント 販売:オデッサ・エンタテインメント ©ディレクターズカンパニー
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これを機に、相米映画に触れてみてはいかがだろう。
A People刊 ¥2,750
『相米慎二 最低な日々』
2001年9月9日に逝去した相米慎二監督が1994~95年、月刊誌で連載していた幻のエッセイと、次作についてのインタビューを出版化したもの。あとがきは『ションベン・ライダー』(83年)のオーディションで発掘され、この作品が映画デビューをした永瀬正敏が担当し、映画監督と俳優の関係性をはるかに超えたというプライベートでの関係性を語っている。
東京ニュース通信社刊 ¥2,750
『相米慎二という未来』
三浦友和、佐藤浩市、河合美智子、斉藤由貴、大西結花、牧瀬里穂、浅野忠信、小泉今日子といった相米組の俳優、スタッフが未来に伝えるべき相米イズムについて語ったインタビュー集。

没後20周年「作家主義 相米慎二」 特集上映が全国にて開催中!
■10月22日(金)~11月4日(木) アップリンク京都にて
『台風クラブ』『ションベン・ライダー』
https://kyoto.uplink.co.jp
■11月6日(土)~11/19(金) 長野県・上田映劇にて
『台風クラブ』『ションベン・ライダー』『風花』
www.uedaeigeki.com/
https://apeople.world/sohmaishinji/
■11月13日(土)~11月19日(金) 名古屋シネマテークにて
『台風クラブ』『風花』『ションベン・ライダー』
http://cineaste.jp/
■12月4日(土)~12月10日(金) 大阪 シネ・ヌーヴォにて
『台風クラブ』『ションベン・ライダー』『風花』
http://www.cinenouveau.com/
■台北金馬映画祭
11月11日から開催される台北金馬映画祭で相米慎二監督の代表作7本を特集上映
https://www.goldenhorse.org.tw
■角川映画祭
11月19日(土)から始まる映画祭では、『セーラー服を機関銃』を上映。
https://cinemakadokawa.jp/kadokawa-45/
text: Yuka Kimbara