【画像】王冠をかけた恋!? 平民と結婚した、プリンス&プリンセスの肖像
Culture 2020.10.28
【記事本文】伝統を破り、平民との結婚を選んだプリンスやプリンセス。
1.ヨルダンのラーニア王妃とアブドッラー2世国王
ラーニア王妃はパレスチナ人医師の娘としてクウェートで生まれ育ち、カイロ・アメリカン大学で学んだ。22歳の時に王子だったアブドッラーと出会い、数ヶ月後にプロポーズされる。1999年、夫の即位とともに王妃となり、その献身的な活躍で世界に尊敬されるようになった。
photo:Getty Images
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2.エドワード8世とウォリス・シンプソン
ウィンザー家の長男としてエドワード8世が王になることは必然だった。しかし在位期間は1年未満となった。エドワード8世は王位に就いてからもウォリス・シンプソンに恋い焦がれていた。ウォリスはアメリカ人で、何よりも2回目の離婚協議の最中だった。イングランド国教会の首長を兼ねる国王は、ウォリスとの結婚を望んだが、当時のイギリスの上流社会や政治家は猛反対をし、エドワード8世は愛のために退位することを決意する。その後二人は結婚し、生涯を共にした。王位は弟のアルバートに引き継がれたことは、映画『英国王のスピーチ』で描かれた通りだ。
photo:Getty Images
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3.ウィリアム王子とキャサリン妃
21世紀が始まった頃、ケイト・ミドルトンとウィリアム王子は、セント・アンドリュース大学の学生だった。ケイトの両親は、パーティー用品や紙吹雪の販売会社を経営している。ウィリアム王子の両親は、言わずと知れたチャールズ皇太子と故ダイアナ妃で、二人の結婚と離婚劇は世界中の関心をさらった。「待ちぼうけのケイト」と呼ばれながらも10年越しにダイアナ妃の指輪を贈られて、晴れてウィリアム王子の婚約者(すなわち将来の英国王妃女王)となった。
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4.モナコのレーニエ3世とグレース・ケリー
1949年11月19日、レーニエ公世子はレーニエ3世となった。妻になるべき女性を求めていた独身の大公・・・・・・は当時大人気だったアメリカ人女優、グレース・ケリーと恋に落ちた。グレース・ケリーはアルフレッド・ヒッチコックのミューズとしても知られる。1956年に行われた二人の結婚式は、チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式と並んで、20世紀の歴史に残る王室の結婚式だ。
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5.スウェーデンのヴィクトリア皇太子とダニエル・ベストリング
カール16世グスタフ国王とシルビア王妃の第1子で、スウェーデン王国の未来の君主だ。イェール大学で学び、5つの言語を操り、軍事訓練も受けている。2002年、ヴィクトリア皇太子は、自分のスポーツコーチだったダニエル・ベストリングと恋に落ちた。二人はひそかに愛を育み、出会ってから9年目の2010年6月19日、結婚式が行われ、スポーツトレーナーだったダニエルは、ヴェステルイェートランド公爵ダニエル王子となった。
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6.スウェーデンのマデレーン王女とクリスファー・オニール
ヴィクトリアの妹であるマデレーンは、大学時代の友人であるヨーナス・ベリストロームと婚約していたが、ヨーナスの浮気が理由で婚約を解消、2年後の2012年に、イギリス人で金融関係の仕事に就いていたクリストファー・オニールと結婚した。
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7.スウェーデンのカール・フィリップ王子とソフィア妃
スウェーデン人は間違いなくオープンマインドに違いない。姉や妹がスポーツコーチやビジネスマンと結婚した後、カール・フィリップ王子は、スウェーデンのリアリティTV番組の出演者で、かつて男性誌でヌードを披露したこともあり、その後ニューヨークに移住したソフィアと恋に落ちる。厳しいテストに耐え、王室に受け入れられたソフィアは2015年6月におとぎ話のような結婚式を挙げる。2016年4月に第一子となるアレクサンダーを出産。
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8.ノルウェーのハラルド5世とソニア妃
1959年に出会ったときソニア・ハーラルセンは平民で、ハラルドはノルウェーの皇太子だった。何年にもわたって、二人は関係を認めてもらうために懸命に戦った。当時は平民との結婚を許す風潮ではなかったが、ハラルドが「ソニアでなければ結婚しない」と宣言したことで王家の存続が危ぶまれる事態に。そして遂に1968年、二人はオスロで結婚式を挙げた。
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9.ホーコン王太子とメッテ=マリット王太子妃
自分たちの結婚を認めてもらうまでに苦労した両親を持つにもかかわらず、二人の息子であるノルウェーのホーコン王子も結婚にこぎつけるまで苦労した。彼が恋に落ちたのは麻薬使用の過去があり、4歳の子供の母親であるメッテ=マリットだったからだ。両親の国王夫妻も眉をひそめた。2人は1999年に同棲を始め、ホーコンは父と同じ手を使った。過去を悔いることで人々の心をつかんだ女性と結婚できなければ王位を放棄すると脅したのだ。2人は2001年に結婚した。
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10.デンマークのフレデリック皇太子とメアリー皇太子妃
メアリー・ドナルドソンはオーストラリア人で、広告やマーケティングの仕事をしていた。王室とは無縁のメアリーだったが、2000年に開催されたシドニーオリンピックで、ヨーロッパ最古の君主国の一つ、デンマークのフレデリック皇太子と出会い、2004年に結婚。その後4人の子供をもうけた。バルコニーでメアリーが王族らしく振舞うにはまだまだ学ぶことがありそうだ。
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11.スペインのフェリペ6世とレティシア王妃
レティシア・オルティスがスペインのフェリペ皇太子と出会ったとき、離婚して新しい住まいに引っ越したばかりだった。スペインの王位継承者と、スペインで人気の若手ジャーナリストは婚約を発表するまでの数ヶ月間、二人の関係を秘密にしていた。
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12.モナコのアルベール2世大公とシャルレーヌ妃
父親同様、独身でモナコ大公となったアルバート2世は即位して1年後、南アフリカの水泳選手、シャルレーヌ・ウィットストックと交際を始めた。元スポーツ選手の2人は、2011年7月1日に結婚し、ブロンドの髪と寛大な心を持つ公妃が新たに誕生した。
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13.平民と結婚したプリンスやプリンセス
「ダーティハリー」と呼ばれていたあの頃の面影は当時もうなかった。2016年、ハリー王子は共通の友人を通じて、テレビシリーズ「スーツ」の出演者である女優のメーガン・マークルと出会った。2人は2018年に結婚、2019年にアーチー、2021年にリリベット・ダイアナと子供が2人生まれる。しかし、マスコミの攻勢にうんざりした夫妻は、2020年1月に王室の公務から退くことにした。(ロンドン、2017年11月27日)
photo:Abaca
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14.平民と結婚したプリンスやプリンセス
皇太子殿下と紀子妃殿下のご息女である眞子さんは、三鷹の国際基督教大学で学んでいた2012年に、弁護士を志す小室圭さんと出会った。2017年に婚約を発表し、2021年に婚姻届を提出。その間、新郎の家族の金銭問題が論議を呼んだ。眞子さんは、この結婚によって皇籍を離脱し、通常はその場合に与えられる一時金130万ドル(110万ユーロ)も辞退した。 (東京、2021年10月26日)
photo:Abaca
text:Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)