サルマ・ハエック、大物業界人の性暴力に抗い続けた過去を語る。

Culture 2021.11.05

イギリスのガーディアン紙の取材に応じた女優は、2000年代初頭の映画『フリーダ』撮影時、プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタインから激しくののしられた体験を振り返った。

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第70回ベルリン国際映画祭でのサルマ・ハエック。(2020年2月26日)photo:Abaca

「彼は、私が弱い人間だとは絶対思っていなかった」とサルマ・ハエックは言う。11月3日水曜日に掲載されたガーディアン紙の記事では、有罪判決を受けて現在収監中の映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインとの関係に話が及んでいる。サルマ・ハエックの記憶に残っているのは、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたメキシコ人画家フリーダ・カーロの伝記映画、ジュリー・テイモア監督の『フリーダ』(2002年)撮影中の出来事だ。「(中略)なんだかおかしなやりとりでした。彼は電話をかけてきてこう怒鳴ったんです。『なんでお前の眉毛が繋がっていて口ひげが生えているんだ? 醜いお前を見るために雇ったんじゃない!』そこでこう答えました。『フリーダ・カーロの写真を見たことがある? 男性がシラノ・ド・ベルジュラックを演じたら、「その鼻は何だ?」とは言わないでしょ?』」

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「拒絶するたびに激怒」

セクハラや性的暴行を繰り返していたワインスタインの悪行が明るみに出て、Me Too運動が盛り上がっていた2017年、サルマ・ハエックはニューヨーク・タイムズ紙の論説欄に寄稿した。そのなかで自分もハーヴェイ・ワインスタインから長年セクハラを受けていたこと、恒常的に誘いを受けては断っていたことを明かしている。「一緒にシャワーを浴びようと言われて断り、マッサージしてあげると言われて断り、彼の友人からマッサージを受けることを断り、オーラルセックスの申し出を断り、別な女性の前で裸になることを断り......拒絶し続けて、そのたびにハーヴェイは激怒しました」と当時述べている。監督のロバート・ロドリゲス、ジョージ・クルーニー、クエンティン・タランティーノと仲良かったおかげでワインスタインに襲われずに済んだのではないかとも。サルマ・ハエックは今日、ガーディアン紙に「それに、私はとても強い人間でもあったので」と話した。

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肝がすわっている

「怖くなかったのではなく、怖さを表に出さなかっただけ。肝がすわっているからそれで相手がおじけづくこともある」とも。もっともハーヴェイ・ワインスタインだけが特別なケースというわけではないそうだ。「女性を破滅させる力があることに安心感を覚える男性は彼だけではありません」し、ハラスメントがいまだに横行しているといわれるハリウッドで、自分にこのような態度を取ったのは彼が「初めてでも最後でもありません」とサルマ・ハエックは断言する。

「私たちは女の子なのだから! 勇気を持たなければ。簡単ではないけれど必要なことです」と言いつつ、こんな風にも語った。「人は変わることができると信じています......誰かを辱めることに興味はありません。こうしたことをもう終わりにして欲しい」

text:Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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