管理された13年間......。ブリトニー・スピアーズの成年後見人制度がついに解除!

Culture 2021.11.15

2021年11月12日金曜日、ロサンゼルスの裁判所はブリトニー・スピアーズに対する後見人制度適用を13年ぶりに終了させた。

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ブリトニー・スピアーズは約13年間、父ジェイミー・スピアーズの管理下にあった。(ロサンゼルス、2015年8月30日) photo: Getty Images

2021年11月12日、「ブリトニー・スピアーズ個人およびその財産に対する成年後見人制度適用は、本日をもって終了することに裁判所は決定した」とブレンダ・ペニー判事は告げた。何ヶ月にもわたる手続きや紆余曲折を経てロサンゼルスの裁判所は現在39歳のブリトニー・スピアーズに自分を自分で管理する権利を返還した。これによりブリトニーが「虐待」と評していた後見人制度適用が終了する。ブリトニーは13年間、この制度の適用を受けてきた。

ブリトニーは、これに先立ち、今年の9月末に父ジェイミー・スピアーズを後見人から外す決定を法廷で勝ち取っていた。しかし、ブリトニーが何よりも願っていたのは、成年後見人制度自体が解除されることだった。遡れば2008年、ブリトニーの精神的なトラブルがきっかけで制度の適用が開始されていた。

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やっと自由になれた

ブリトニー・スピアーズは今夏、2回にわたって裁判所の審問にオンラインで参加したが、この日の審理には立ち会わなかった。しかしながらSNSでファンに対して感謝の言葉を述べることを忘れなかった。「今日はこれから一日中泣いていると思う!!!人生で最高の日だわ……」というコメントと共に、判決が発表されたときのファンの歓喜の様子を撮影したビデオが投稿された。さらにインスタグラムでは自分の写真を投稿し、「やっと自由!」のキャプションをつけた。

数年前からブリトニーは彼女の「解放」を求める熱心なファン「軍団」に支えられてきた。ファンたちは決定が下された時もロサンゼルスの裁判所前に集まっていた。「夢のようだ。これは彼女がずっと望んでいたことなんだ。これからは不死鳥よりも高く舞い上がることだって、なんだってできる」とファンの一人、「エドワード」は決定を聞いて興奮気味に語った。ジェイク・ヨンセを名乗る別なサポーターもAFPに喜びを語った。「ブリトニーは自由だ、最高だよ」

 

 

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セーフティーネット

「これからのブリトニーは、もう10年以上ありえなかったこと、つまり本人だけで物事を決められるようになります」と、弁護士のマシュー・ローゼンガートは裁判所の出口で、喜ばしげに報告した。法廷で弁護士は、歌手の金銭管理や健康管理に関する「セーフティネット」が用意されていることを説明している。今後は父親に代わり、ブリトニーが指名した会計士が資産運用のスーパーバイザーを務めることになる。米国メディアが推定するところによるとブリトニーには約6,000万ドル余りの資産がある。

管理された13年間

今年の6月末、ブリトニーは裁判所の審問にオンラインで参加し、後見人の件は「トラウマになって」おり、「うつの」原因という衝撃発言をした。本人がとりわけ辛かったのは、子どもを授かりたかったのに避妊リングを外す許可がもらえず、また、「酔ったような気分になる」薬を飲ませられたことだったそうだ。さらに、成年後見人制度の対象となっているにもかかわらず仕事を次々とこなさなくてはならず、自分でなにも決められないまま「周囲のみんなに払い続けた」ことを訴えた。この裁判で自分と争っていた父親の弁護士の高額な報酬まで支払わされていたのだった。「私はただ自分の人生を取り戻したいだけです。もう13年経ちました。もう十分でしょう」と法廷でブリトニーは訴えた。

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現在も調査は継続中

今年の7月、ペニー判事はブリトニーが自ら弁護士を選任することを認めた。2008年以来許されなかった行為だ。この弁護士、マシュー・ローゼンガートがブリトニーの父親、ジェイミー・スピアーズを後見人から外すことに成功し、成年後見制度の適用終了を勝ち取った。ブリトニーの弁護士が「残酷で虐待する毒親」と評するジェイミー・スピアーズは虐待や不正行為を否定しているが、ブリトニーの弁護士は、ジェイミーがどのように娘の財産管理をしていたのか調査するよう裁判所に求めている。ニューヨーク・タイムズ紙によると、この件を調べるために12月に審問が予定されており、100万ドルを超えるといわれる弁護士費用を含む未解決の財務問題が調査されるようだ。

ブリトニー・スピアーズが成年後見制度を外れることを望んだ理由のひとつには、2016年に「Slumber Party」のミュージックビデオの撮影現場で出会い、その後婚約したサム・アスガリと結婚したいということがあった。ようやく、残りの人生の初日を迎えられる時がブリトニーに訪れたようだ。

text: Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr) with AFP

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