整形、深刻な病気、妊娠......。不在のシャルレーヌ妃にまつわる、気になるうわさ。
Culture 2021.11.24
すでに1年近くもの間、公の場に現れていないモナコ公妃が専門施設に入院したというニュースに、モナコ国民は公妃の健康を危惧している。そんななかシャルレーヌ妃の秘められた生活について多くの噂も飛び交っている。
サント=デヴォト大聖堂を出るシャルレーヌ公妃。(モナコ、2020年1月27日)photo: Abaca
「彼女は明らかに肉体的にも精神的にも疲れ切っていた」。アルベール2世公は11月19日にアメリカの雑誌「ピープル」のインタビューに応じ、そう語った。このインタビューの際に、大公は妻のシャルレーヌが「専門の施設」に入院したこと、そして安全上の理由から「モナコ国外」で治療を受けることを明かした。モナコを9ヶ月ものあいだ離れていたシャルレーヌ妃の南アフリカ長期滞在をめぐっては、妊娠説から破局は秒読みという声まで、数々の荒唐無稽な風説が流れている。
なかでも最新の噂は、11月22日に「Page Six」が報じた、モナコ公妃がアフリカ滞在中に「死にかけた」というものだ。事実、公妃は幾度にもわたって外科手術を受け、体重もかなり落ちている。宮廷は公妃の健康状態について実際よりかなり控えめに伝えているという、匿名の情報源の証言もある。公妃に近い情報筋が明かしたところによると、「6ヶ月にわたる外科手術で公妃は疲れて切っており、そのせいで食事も十分に取れない状況にある」といい、「体重は半分」にまで落ちてしまったという。
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刈り上げヘアと浮気説
何度も浮上している噂のなかに、夫婦仲を危惧するものがある。夫婦関係が悪化しているのではという憶測は何年も前からことあるごとに取り沙汰されてきた。なかにはシャルレーヌ公妃の南アフリカ長期滞在は夫婦問題に原因があるかもしれないとするメディアもあった。去る3月、43歳の公妃はズールー族の王であるグッドウィル・ズウェリティニ・カベクズールーの葬儀に参列するために南アフリカに向かった。その彼女がようやくモナコに戻ってきたのは11月初め。その際に発表された説明は「耳鼻咽喉科領域の深刻な感染症」のため、現地に留まることを余儀なくされたというものだった。
「シャルレーヌ公妃の周辺では、彼女がモナコを離れているのは、アルベール公の浮気の噂が絶えないためと囁かれている」と、7月末に雑誌『パリ・マッチ』のコラムでステファン・ベルヌが解説している。2020年秋にイタリア在住の34歳のブラジル人女性が、自分の16歳の娘との父娘関係の認知を求めて、大公を相手取って訴訟を起こしたことが公妃にダメージを与えた」と王室専門ジャーナリストのベルヌは書いていた。しかもこの不倫関係があったのは、ちょうどアルベール公と未来の妻の間にロマンスが芽生えた頃に当たっている。
この噂はシャルレーヌ公妃の大胆なヘアチェンジと無関係ではないかもしれない。2020年12月、モナコ国民は公妃の新しいヘアスタイルに驚愕した。公妃はクリスマスに宮殿で行われた子どもたちにプレゼントを贈るイベントで、頭の半分を剃り上げたハーフホーク姿で登場したのだ。ヘアカットを敢行したのは、公妃が夫の浮気の噂について報道で知った日だった。
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シャルレーヌ公妃とチョコレート店
その1ヶ月後、6歳になる双子、ジャック公子とガブリエラ公女の母親であるシャルレーヌ公妃は公宮近くのアパルトマンに引っ越したという。チョコレート店の上の2部屋のアパルトマンに暮らしていると「デイリー・メール」紙は伝えた。9ヶ月間の南アフリカ滞在を経て、公妃が11月初めにモナコに戻ってきたときにもしばらくそこに身を寄せていた。しかしシャルレーヌ公妃の義妹のシャンテル・ウィットストックはこの噂を一蹴している。
破局寸前?
7月中旬、ドイツのタブロイド誌「Brunte」が、離婚発表が間近に迫っていると報道した。大公の度重なる不倫疑惑で夫婦の仲に亀裂が生じたとしている。アルベール公は「ピープル」誌のインタビューでこうした憶測を懸命にかき消けそうとしている。「おそらくこれから何度も言わなければならないのでしょうが、これは私たちの関係とは何の関連もありません」。シャルレーヌ公妃が専門の施設に入院した直後に、大公はこう強調した。「この点は明確にしておきたい。私たち夫婦の関係に関わる問題ではありません。問題は別のところにあります」
しかし、この報道を裏付けるように、夫婦の不仲を伺わせる過去の噂が次々と浮上した。2011年の結婚式の前日、公妃は大公と結婚の誓約を交わす前にモナコを脱出しようと試みたが、モナコの警察によって宮殿に連れ戻されたという話もある。その後、こうした憶測は忘れ去られていた。しかし公妃の公務欠席が続いていることで噂が再燃し、公宮は度々反論を発表しているものの、火消しに難儀している。去る11月19日のナショナルデーの式典にもシャルレーヌ公妃は出席していない。
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美容整形
シャルレーヌ公妃の南アフリカ滞在中に、世界中のメディアが健康上の問題とは別の理由があるとして不在の理由を詮索した。7月中旬には公妃が南アフリカで物件を探していると「Bunte」誌が報じ、より曖昧ではあるが、3人目の子どもを妊娠しているとか、新型コロナウイルスに感染し重症化しているというメディアもあった。週刊誌「フランス・ディマンシュ」が報じているように、ネットユーザーのなかには「まるで抗がん剤治療を受けた後のようだ」と語る人たちもいる。こうした憶測に対して、アルベール公は公式のコメントは発表していないものの、妻の健康状態に関する噂についてのいくつかの説は否定している。
「コロナに感染したわけではありません」と大公は「ピープル」誌のインタビューで語っている。「ガンでもなく、私たちの個人的な関係に関わる問題でもありません。ついでに言いますが、美容整形とも何の関係もありません」。とはいえ真偽のほどは定かではない。ナショナルデーに投稿したインスタグラムの動画を除いて、シャルレーヌ公妃はいまのところ沈黙を守っている。ただ、ロシアの富豪でナオミ・キャンベルの元パートナーのウラジミール・ドローニンが彼女を支援し、支えになっているという。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)