大阪で、ゲルハルト・リヒターの抽象絵画を観賞。
Culture 2021.11.26
エスパス ルイ・ヴィトン大阪では、第2回目の展覧会として、ドイツ人アーティスト、ゲルハルト・リヒターを紹介する『Abstrakt』展を開催中。
Lilak、1982年 キャンバスに油彩/Oil on canvas 260×400cm Courtesy of Fondation Louis Vuitton ©︎ Gerhard Richter Photo: © Fondation Louis Vuitton / Marc Dom
ゲルハルト・リヒターは、ドイツ・ノイシュタットで1932年に生まれ、戦後東ドイツとなったドレスデン美術大学で学んだ後、61年に西ドイツに逃れ、デュッセルドルフ美術アカデミーで学んだ。彼の最初の抽象作品は60年代中頃に遡るが、今日に至るまで抽象作品と具象作品を交互に制作し続けている。現役のもっとも重要な画家のひとりとみなされ、過去50年間の作品で国際的な名声を得ているうえ、数々の世代に影響を及ぼしてきた。ロンドンのテート・モダン、ベルリンの新ナショナルギャラリー、パリの国立近代美術館-ポンピドゥー・センターといった欧州を代表する美術館が、2011-12年にはリヒターの作品のパノラマ展を開催し、日本でも来年は東京国立近代美術館と豊田市美術館(愛知)で大規模個展が開催されるほど。本展は、そんな現代美術の巨匠の作品を間近で観賞できるまたとない機会となる。
ABSTRAKTES BILD (940-4)2015年 92×122 cm © Gerhard Richter
『Abstrakt』展は、世界各地のエスパス ルイ・ヴィトンで展開される『Hors-les-murs(壁を越えて)』プログラムの一環として企画されたもので、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの所蔵作品から選び抜かれた作品を展示。フォンダシオン ルイ・ヴィトンが、エスパス ルイ・ヴィトン大阪のために、コレクションからリヒターの18点の抽象作品をとくに選び出し、リヒターの長年にわたる創作活動を辿り直す。そのうちの2作品『940-4 Abstraktes Bild(アブストラクト・ペインティング)』と『941-7 Abstraktes Bild(アブストラクト・ペインティング)』(2015年)は、今回が初公開。本展は、現代屈指の多作かつアイコニックな画家へ捧げるオマージュなのだ。
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FLOW (933-4) 2013年 105×210 cm © Gerhard Richter
Photo: © Fondation Louis Vuitton / Marc Domag
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ABSTRAKTES BILD (941-7)2015年 92×122 cm © Gerhard Richter
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MÖHRE1984年 200×160 cm © Gerhard Richter
Photo: © Fondation Louis Vuitton / Martin Argyr
会期:〜2022年4/17(日)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋 5F
0120-00-1854(フリーダイヤル)
開)12:00〜20:00
入場無料
*休館日はルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋に準ずる。
text: Natsuko Kadokura