サンドラ・ブロック、トラウマになった恐怖の事件を振り返る。

Culture 2021.12.03

12月1日、ウィローとジェイダ・ピンケット・スミスがホストを務めるトークショー「Red Table Talk」にゲスト出演した57歳のサンドラ・ブロックが、2014年に被害に遭った事件について語った。心の傷を追った彼女は、いまでもその影響を受け続けているという。

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『バード・ボックス』の上映会に出席したサンドラ・ブロック。(ニューヨーク、2018年12月17日) photo : Getty Images

「『いい終わり方はしない」と思いながら、クローゼットの中に隠れていました」。サンドラ・ブロックが、12月1日、ウィローとジェイダ・ピンケット・スミス、そしてジェイダの母親のエイドリアン・バンフィールド=ノリスが司会を務める「レッド・テーブル・トーク」で、2014年に被害に遭った事件について語った。

当時、57歳だったサンドラ・ブロックがベルエアーの家にひとりでいたところ、ジョシュア・ジェームズ・コルベットという男が自宅に押し入った。彼女はクローゼットの中に身を隠した。

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「あまりに大きな侵害行為」

不幸中の幸いで、4年前に養子に迎えた息子のルイくんはその場にいなかった。「その夜、ルイは私と一緒ではありませんでした」とサンドラは振り返る。「お手伝いさんが『あなたの帰りが遅いから、近くにある私のアパートに連れて行きますね』と言ってくれたんです。私が駆け込んだクローゼットは当時子ども部屋にしていたから、もしも子どもが家にいたなら、私たちの運命は永遠に変わってしまっていたでしょうね」。そして、サンドラ・ブロックは、「なぜあの夜、彼は家にいなかったのかしら?」と自問する。

この事件をきっかけに、女優の日常生活は激変した。「あの事件は、私にとってあまりにも大きな侵害行為でした」と彼女は語る。「それ以来、私は以前と同じではいられなかった。壊れてしまったんです」

このトラウマが原因で、サンドラは心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、髪が抜けてしまったという。「自分の身体を見て、死んでしまうのではないかと思った。私の身体は、起こっていることにうまく反応できなかったのです。髪の毛が抜け始め、いたるところに脱毛が現れた。バスタブのそばに立って、抜け落ちる髪の毛を数えていました(...)。文字通り、自分の身体を点検しなければならなかった。『このままでは、死んでしまう』と思った」

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「不安な気持ち」

サンドラは続ける。「車の中で泣きました。そして『私は一人親で、子どもの一番大切な瞬間に、恐怖やトラウマ、羞恥心を植え付けてしまうわけにはいかない』と自分に言い聞かせました」

その後、サンドラ・ブロックはセラピストに相談、このトラウマに対処するためにEMDR療法(眼球運動による脱感作と再処理法)を受けたという。「セラピストに『まず家のどこにいたかイメージしてください』と言われました。私はクローゼットの中にいて、彼(強盗)がドアを叩く音が聞こえました。それから、セラピストはこう言いました。『あなたが感じたことを再現してください』、と。」

2時間のセッションだった。サンドラ・ブロックが、あの夜に起こったことを思い起こし、その後の人生を振り返る2時間だった。

「人間関係や子どもの頃のことを思い出しては、不安になりました」とサンドラ。「結局、自分の周りには危険な人が多く、そのような状況に自分を追い込んでいたことに気づきました。自分自身を責めるしかないのです」

強盗容疑で5年の執行猶予付き懲役刑を受けた男は、4年後、警察との攻防の末、ラ・クレスタの自宅で自殺することになる。

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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