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誕生パーティー開催を王家が謝罪......。オランダのアマリア王女、18歳にして話題の的に。
Culture 2021.12.20
2021年12月15日、オランダ王室は公式な謝罪を発表した。コロナ禍で感染拡大防止に向けた規制措置が強化されているにもかかわらず、王位継承者であるアマリア王女の誕生日パーティーに21人を招待したことが問題となった。このことがなくても、すでに王女の行動はなにかと注目を浴びている。
国務院の会議に出席するオランダのアマリア王女。(ハーグ、2021年12月8日)photo: Abaca
オランダのマルク・ルッテ首相は、2021年12月15日、議会に書簡を提出した。そこには、「王室は今回の野外集会において、コロナウイルスに関する規制に責任を持って対処し、必要な予防措置をとったと確信していた」と記載されていた。提出する際に首相はこう付け加えた。「よく考えてみたらこれを企画したのはまずかったと思う、と国王は私におっしゃいました」
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ギリシャでの休日
12月7日に18歳を迎えたオランダのアマリア王女の誕生日会に招待されたのは21名。オランダでは現在、感染拡大防止のための規制により、13歳以上の人は自宅へ4人しか招待できない。王室側では、誕生会は宮殿の近くの公園、つまり野外の場所で行われたし、招待客には事前に検査を受けたうえで社会的距離を保つよう求めた、と弁明した。
オランダ王室や アマリア王女の行動が問題になったのはこれが初めてではない。2020年10月、オランダ国王一家は批判を浴びてギリシャでのヴァカンスを早めに切り上げざるを得なくなった。オランダ国民はこの時期、部分的ロックダウンの状況にあり、国王のヴァカンスへの批判が噴出。国王一家は慌てて宮殿に戻り、国民に深謝した。
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「王位を継ぐ心の準備ができていない」
それから1年ほど経った2021年11月中旬のこと。アマリア王女の王室公認自伝に国民は意表をつかれた。オランダ国務院のメンバーとなったばかりのアマリア王女はこの中で、父であるウィレム＝アレクサンダー国王の後継者になる覚悟ができず、「王位を継ぐ心の準備ができていない」と明かしたのだった。
自伝を執筆したクラウディア・デブレイにアマリア王女が語ったところによると、2013年に戴冠した54歳の国王が急死した場合、暫定的に母親に王位を継いでもらいたいそうだ。「もっとも父には言ったんです。『健康的な食事をしてスポーツを続けてね』って」とアマリア王女は付け加えた。また、もしもオランダ国民が王政廃止を決定したら受け入れるとも。「そうなる可能性だってもちろんあるし、それでも私の人生は続いていくわ」と王女は言い、この熱意のなさにオランダ国民は動揺し、やや興醒めした。
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200万ドルの手当て
自伝が出る半年前、アマリア王女はすでに慣例に反する行動を起こしていた。マルク・ルッテ首相に書簡を出し、18歳になったらすぐに支給されるはずだった年額200万ドルの手当は不要と断ったのだ。本来ならば手当は王女が即位するまで支払われるものだ。「2021年12月7日に私は18歳になり、法律上は手当が支給されることになります。ですがとりわけこのコロナ禍で他の学生が大変な思いをしている時に、なにもしていないのに受け取ることは気が引けます」と書簡にはあった。
そしてアマリア王女は、これまで支給された40万ドルを返済し、残りの130万ドルは放棄する、「オラニエ女公としての役目」の中で「収益が生じる」ようにならない限りは、と付け加えた。前代未聞の決断と、「ガーディアン」紙はこの時報じている。オランダの王室メンバーが国からの支給金を断ったのは初めてのことで、王女の行動は、ヨーロッパで一番維持費がかかっていると2012年発表の研究で指摘されたオランダ王室の人気に影響を及ぼすかもしれない。
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大学入学
アマリア王女は、2003年に生まれた。両親のウィレム＝アレクサンダー国王とマキシマ王妃はその前年に結婚したばかりだった。妹にアレクシア王女、16歳とアリアーネ王女、14歳がいる。2013年4月30日に父親が国王に即位し、アマリア王女はオランダ王位継承権の第一位となった。オラニエ女公という称号を与えられたアマリア王女の将来の夢は、国際的な組織で働くこと。進学希望先はオランダのライデン大学だ。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)
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