書物からもらったメッセージで生き方や価値観が変わることもある。クリエイター32人が、いま読み直したい本、薦めたい本とは?
犬山紙子
コラムニスト
降り積もる言葉たちが、私たちの気持ちを溶かす。
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『まとまらない言葉を生きる』

荒井裕樹著 柏書房刊 ¥1,980
「インフォデミックが巻き起こる中、情報はその質や思想に関係なく、私たちの頭に摂取されていきます。この本で、『言葉には降り積もるという性質がある』ということが指摘されています。嫌な言葉も、耳蝕りの良い言葉も、心に社会に降り積もっていく。SNSとの付き合い方を見直すきっかけになりました。そして、紹介されるまとまらない言葉たちは、社会に自己責任論や圧力が降り積もってしまったいま、抗い、癒やす言葉として必要なものばかり。差別に対しても“両論見る”と目を通してしまい、“自分の感覚を信じられずにモヤモヤする”といった私の気持ちも溶けていったのです」
*「フィガロジャポン」2021年11月号より抜粋
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/220102-kamikoinuyama.html