公の時代について、アートの視点から考える対談本。

Culture 2022.01.17

書物からもらったメッセージで生き方や価値観が変わることもある。クリエイター32人が、いま読み直したい本、薦めたい本とは?


和田彩花

アイドル

アートの視点から、多様性について考える。

『公の時代―― 官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーティス」と、その先に消えゆく「個」の居場所を、二人の美術家がラディカルに語り合う。』

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卯城竜太(Chim↑Pom) 、松田 修著 朝日出版社刊 ¥1,980

「最近、よく耳にするようになった“多様性”という言葉ですが、他人に寛容になることを終着点としてやり過ごすようでは浅はかだと思う場面に、しばしば出合いました。そんな時に私が立ち戻るのは、Chim↑Pomの卯城竜太さんと松田修さんによる対談の本です。本書は、公共性についてアートの視点から語られています。社会的規範やルール、マナー、モラルなどのあれこれを作品で飛び越え、社会問題に向き合われている人たちの視点、いま現在の価値観、自分の意見を照らし合わせながら、ぜひ公の時代について考えてみてほしいです。彼らの話し方をそのまま写し取った、対談本という形式も素敵です」

Ayaka Wada/アンジュルムの元メンバーで初代リーダー。アイドル活動の傍ら、大学院で学んだ美術に強い関心を寄せ、コメンテーターや執筆も行う。

*「フィガロジャポン」2021年11月号より抜粋

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