ジェイミー・リー・カーティス、最もセクシーなシーンを振り返る。
Culture 2022.01.20
アメリカ人女優のジェイミー・リー・カーティスが、自分のキャリアの中で最も強烈な思い出を振り返った。それは、ジェームズ・キャメロン監督の映画『トゥルーライズ』でのストリップ・シーン。劇中でジェイミーは、アーノルド・シュワルツェネッガーの妻を演じた。
『トゥルーライズ』で夫婦を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーとジェイミー・リー・カーティス。(1994年)photo:Jerry Watson/Camera Press/Aflo
1994年、ジェイミー・リー・カーティスは、クロード・ジディ監督によるフランス映画『La Totale』(1991年)をジェームズ・キャメロン監督がリメイクした『トゥルーライズ』のヒロインとして、スクリーンに登場した。
彼女が演じるのは、穏やかな家庭人でコンピューター会社のセールスマンを装ったスパイ、ハリー・タスカー(アーノルド・シュワルツェネッガー)の妻ヘレン。撮影中、ジェイミーは夫役のアーノルドの前でストリップに挑戦したが、生きた心地がしなかったという。「スケジュールのかなり早い段階での撮影だったので、少し不安になりました。いままで食べていたものをやめて、腹筋をするべきだったのでしょうが、そんな時間はありませんでした」とジェイミーはInStyleで明かしている。
数回のリハーサルの後、撮影当日は、「カメラの配置や、立ち位置のなどの説明を受ける程度だった」という。この女優は、自分のキャリアの中で “最もセクシーな”シーンを撮影するために、覚悟を決めなければならなかった。
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「柱から手を離してくれない?」
ハイヒールでアーノルド・シュワルツェネッガーと対峙するジェイミー・リー・カーティスは、黒いドレスを脱ぎ捨て、同じ黒の下着姿に。そして、ジョン・ハイアットの「Alone in the Dark」に合わせて踊り始めた。「他の誰の手柄でもない、強烈な体験だったわ——私と音楽と3台のカメラと、大勢の男たちしかいなかったんだもの」と当時を振り返る。
"I shut my eyes and let go of it all... it was a powerful experience that nobody else could take credit for — it was just me, the music, three cameras, and approximately 100 dudes," @jamieleecurtis says of her iconic striptease in #TrueLies. https://t.co/lX5B1tdKmO
— InStyle (@InStyle) January 12, 2022
ジェイミーは、ギターの音に合わせて身体を揺らしながら、ベッドの柱を掴んでポールダンスを始めた。このシーンは、監督にとって、少しセクシーすぎたようだ。「彼(注:ジェームズ・キャメロン監督)が私のところに来て、耳元で『柱を放してくれない?』とささやいたの。彼は、ヘレンが魅惑的なダンスの最中につまずけば、みんながこの物語がコメディだということを思い出す、とわかっていたのね」
監督の指示通り、ジェイミーは完璧なタイミングで転倒したが、彼女のショーは止まらなかった。
text: Léonie Dutriévoz (madame.lefigaro.fr)