キャサリン妃、366年ぶりに英国陸軍の女性連隊長に?
Culture 2022.01.25
英国王室のアンドルー王子は最近、イギリス軍におけるすべての称号を剥奪された。エプスタイン事件がらみで、ヴァージニア・ジュフリーから性的虐待の訴えを起こされていることがその背景にある。そんな折、アンドルー王子の後任にキャサリン妃を希望した連隊があるという。
アフガニスタンからの避難を支援した兵士と談笑するキャサリン妃。(2021年9月15日、ブライズノートン空軍基地) photo: Abaca
マスコミの標的となったヨーク公アンドルー王子がすべての軍務を解かれて軍籍剥奪となるなか、イギリス軍のとある連隊がその後任に関する要望書を提出した。
2022年1月23日のタイムズ紙によると、グレナディア近衛歩兵連隊がアンドルー王子の後任の第一希望にキャサリン妃を挙げたそうだ。同近衛歩兵連隊は英国陸軍の中でも由緒があり、イギリス軍を象徴する連隊の一つ。仮にキャサリン妃がヨーク公の後任に任命されれば、正に366年ぶり、2人目の女性連隊長となる。
---fadeinpager---
「決して間違えない人のように見える」
同紙によると、グレナディア近衛歩兵連隊の上級士官の一人は、匿名でこう語ったそうだ。「連隊内で非公式に行った調査によれば、当連隊の全員がキャサリン妃を希望している。我々は全員、キャサリン妃のこれまでの振る舞いや周囲に溶け込むやり方に感心している。決して間違えない人のように見える。何事にも全力で取り組む人でもあり、私たちも本気で取り組んでくれる人を求めている」
なお、いまのところ、アンドルー王子の役割はエリザベス女王に返還された形となっている。
【関連記事】写真で見るキャサリン妃のアドレナリンいっぱいの秋。
英国王室には軍の名誉職を有する人が多く、自らもイギリス軍に所属することが多い。例えば、フィリップ王配、チャールズ皇太子、ウィリアム王子はいずれも軍に所属し、勲章ももらっている。ハリー王子も同様ながら、王室を離脱して家族と米国に移住した後、軍の名誉職を辞するよう命じられた。
キャサリン妃が連隊長に任命されれば、今後、イギリス王室の女性メンバーも、これまでより重要な地位を与えられる可能性が出てくるということで、まさに近代化のターニングポイントとなる。決定は来週にも下され、公表される予定だ。
text: Alice Mascher (madame.lefigaro.fr)