祝賀会でエリザベス女王が手にした、フィリップ王配愛用のステッキ。
Culture 2022.02.11
エリザベス女王は2022年2月5日、在位70年祝賀レセプションに亡き夫のステッキを持って登場した。
在位70周年の記念日前夜にエリザベス女王が祝賀会を開催。(イギリス、2022年2月5日) photo: Abaca
95歳のエリザベス女王は2022年2月6日、在位70年のプラチナ・ジュビリーを迎えた。前日の2月5日には女王の私邸のひとつ、サンドリンガム・ハウスで地元コミュニティーやボランティア団体のメンバーを招き、祝賀レセプションが開催された。
水色のドレスにダイヤモンドブローチをふたつ、そして真珠のネックレスを身につけた女王は終始晴れやかな笑顔を浮かべていた。パーティーで杖をつきながらケーキをカットする姿の映像が公開されると専門家はすぐにその杖が2021年4月に亡くなった夫、フィリップ王配のステッキであることに気づいた。
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王室の伝記作家、ジャイルズ・ブランドレスは、2022年2月7日のザ・テレグラフ紙に、「すぐにわかりました。ステッキはいつも玄関脇の鉢に置いてあったので。これはエジンバラ公爵(フィリップ王配)のものですね。女王が使っているのをみて感動しました」と語った。別な機会にも、公式行事で外出する女王がカーキ色のコートに身を包み、片手にステッキ、もう片手には黒いハンドバッグを持つ姿が目撃された。
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女王の健康状態
亡き夫、フィリップ王配の杖を使うエリザベス2世。(イギリス、2022年2月5日)photo: Abaca
99歳で亡くなったフィリップ王配が最後に公衆の面前でステッキを使用したのは、腹部手術後に療養中の2013年のことだった。一方、エリザベス女王は2021年10月から歩く際に杖を使い始め、健康状態が懸念されていた。10月21日に病院で一夜を明かした後、女王はいくつかの公式行事をキャンセルして休養をとることを余儀なくされた。
text: Alice Mascher(madme.lefigaro.fr)