エリザベス女王、カミラ夫人が「王妃になることを望む」と発表。
Culture 2022.02.07
プラチナジュビリー、すなわち在位70周年という特別な瞬間には特別な発表がふさわしい。この機会にエリザベス女王はこれまで心に秘めてきた願いを表明した。
エリザベス2世は、カミラが王妃(クイーン・コンソート)になることを望んでいる。(バークシャー州、2013年6月19日) photo: Abaca
SNSで公開された声明の中で、女王は、チャールズ皇太子の再婚相手のカミラ夫人(74歳)について言及した。長い間イギリス国民に不人気だったカミラ夫人だが、エリザベス女王は自分の亡き後、チャールズ皇太子が国王となった暁には伝統に従い、カミラ夫人が王妃(クイーン・コンソート)になることを望むと表明した。「やがて時が経ち、息子のチャールズが王になったとき、息子と妻のカミラ夫人にみなさまからきっと、私と同様の支持をいただけることでしょう」と述べた。王室のスポークスマンによれば、女王のこの言葉に皇太子夫妻は「感銘を受け、光栄に」思ったそうだ。
✍️ On the eve of the 70th anniversary of her Accession to the throne, The Queen has written a message thanking the public and her family for their support, and looking forward to #PlatinumJubilee celebrations over the coming year. #HM70 pic.twitter.com/U6JfzeZMLn
— The Royal Family (@RoyalFamily) February 5, 2022
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受容への道のり
「コンソート」とは、一国の君主の配偶者に与えられる称号だが、カミラ夫人についてはすんなり行かない事情があった。チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚が破綻する原因と目されて国民に不人気だったことから、チャールズ皇太子の公邸であるクラレンスハウスは2005年、カミラ夫人の将来の称号は王妃(クイーン・コンソート)ではなく、国王夫人(プリンセス・コンソート)と呼ばれることになると発表した。これは当時の国民の不満をなだめるための決定だった。今回の声明により、エリザベス女王は議論をきっぱりと終わらせ、カミラ夫人が国民に受け入れられるための長い道のりを歩みはじめた。
昨年11月、王族の伝記を多く執筆する作家のロバート・レイシーが米「ニューズウィーク」誌に語ったところによると、ウィリアム王子とハリー王子は、カミラ夫人の称号に固執する父親に好意的ではなかったという。「父チャールズ皇太子がカミラ夫人に正式な王妃の称号を与えようと画策していることに兄弟ふたりともうんざりしていることがわかった」。しかしもはやふたりの出る幕はないようだ。
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)