ジル・バイデン大統領夫人、ウクライナ支持を表す装いで登場。

Culture 2022.03.03

アメリカのファーストレディは2022年3月1日、ワシントンで行われた夫の一般教書演説の際にウクライナへの支持を表す服で登場した。

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夫の一般教書演説にサリーラポワントのドレス姿で登場したジル・バイデン。(ワシントン、2022年3月1日) photo: Abaca

2022年3月1日、アメリカのバイデン大統領はワシントンで開かれた上下両院合同会議で一般教書演説を行った。政権の方針を示す、年に1回の重要な演説だ。今年はそこにこめられた政治的なメッセージが大統領夫人、ジル・バイデンの服選びにも反映されていた。

夫の演説を聞きにやって来たファーストレディは、サリーラポワントのブルーのドレスを着ていたが、注目ポイントは右袖。黄色いひまわりの刺しゅうが入っていたのだ。ひまわりはウクライナを象徴する花で、青と黄色は同国の国旗の色だ。

ニューヨークのデザイナー、サリーラポワントは鮮やかな色使いで知られるが、刺しゅうは珍しい。どうやらオーダーメイド品と思われるこのドレスを、デザイナーは誇らしげにインスタグラムに投稿した。

ファーストレディの服にこめられた主張に呼応して、バイデン大統領は演説でウクライナへの支持を述べた。

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こめられたメッセージ

これに先立ち、ロシアとウクライナの紛争のさなかの2月28日、ホワイトハウスでのイベントでジル・バイデンは初めて、服小物でメッセージを発信した。黄色いヒマワリを刺しゅうしたマスクを着用していたのだ。そのため、今回もどのような服装で登場するのかが大いに注目されていた。

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ウクライナを象徴する花であるひまわりを刺繍したマスク姿のジル・バイデン氏(ホワイトハウスにて)。(ワシントン、2022年2月28日) photo: Abaca

このようなやり方は前大統領夫人、メラニア・トランプを踏襲したもの。2018年6月、メラニア・トランプは米国とメキシコの国境にいる不法滞在の子どもたちを訪問する際、「I REALLY DON’T CARE, DO U?(私にはどうでもいい、あなたは?)」というメッセージジャケットで大きな波紋を呼んだ。

ジル・バイデンはこれまでアメリカのファッションクリエーターへの支持を何度も表明してきたものの、服装でなんらかのメッセージを発信することはなかった。夫が大統領になった当初から、「大統領夫人の服装に関してコメントはしません」とファーストレディの報道官も釘を刺してきた。だが時代は変わり、ファーストレディのワードローブにも変化があったようだ。

text: Mitia Bernetel (madame.lefigaro.fr)

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