「私の人生は常に奉仕のために」エリザベス女王の感動的な手紙。
Culture 2022.03.16
イギリス連邦記念日の式典には出席しなかったものの、95歳のエリザベス女王は3月14日に感動的な公式文書を発表した。その中で女王は、連邦に息づく連帯感をたたえ、国に奉仕したいという気持ちを新たにした。
プラチナジュビリーに、サンドリンガムで写真に納まるエリザベス女王。 (2022年2月2日) photography: Getty Images
3月14日、ウェストミンスター寺院で開かれたイギリス連邦記念日の式典に、エリザベス女王の姿はなかった。しかし、彼女は、同日に発表された公式文書の中で、自らの思いを表現した。
連邦に息づく連帯感を誇りに思い、国に尽くしたいという思いを新たにしたという、95歳の英国君主の感動的なメッセージ。「プラチナジュビリーの今年、私は1947年に誓った人生を常に奉仕に捧げるという約束を、喜んで更新します」と、新型コロナウイルスから回復したばかりのエリザベス女王はしたためた。
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健康で、持続可能な、豊かな未来
さらに、「今日、豊かな歴史と伝統、そして偉大な社会的、文化的、技術的進歩を併せ持つ、現代的で活気に満ちた、連帯感のあるイギリス連邦を見ることができるのは、喜ばしいことです。連邦が成長を続けているのは、そこに関わるすべての人々の功績です」と続けた。
エリザベス女王は、イギリス連邦に存在する相互支援に賛辞を送っている。「私たちは互いの関係によって育まれ、支えられています。これまでの人生で、私は、連邦の大きな範囲と多様性の中で築かれた互いのつながりが、人々やコミュニティにどんな意味を持つかを見る機会に恵まれました。私たちの国家が形成するファミリーは、つながり、協力、友好の拠点であり続けます」
さらに女王は、各国が「健康で持続可能な豊かな未来のために協力する」ことを望んでいると記した。「私たちファミリーにとって特別なこの日(中略)に、私たちは互いに支え合い、奉仕し合うという決意を深め、イギリス連邦が今後幾世代にもわたり、世界に良い影響力を持ち続けられるよう努力したいと思っています」と締めくくった。
エリザベス女王は3月11日、カナダのジャスティン・トルドー首相と面会。ウクライナへのさりげない支援メッセージを送っていた。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)