グラミー賞でBTSテテが見せた最強のコミュ力。

Culture 2022.04.08

From Newsweek Japan

文/大橋 希(ニューズウィーク日本版編集部)

ステージの外で目立ったのは「テテ」ことVの打ち解け力。オリビア・ロドリゴと親密にする役もコミュ力を買われてのことか。

220408-bts220408_bts_v-thumb-720xauto-406358.jpg受賞は逃したもののグラミー賞授賞式で圧巻のパフォーマンスを披露するBTS。右端がVことテテ。photography: ロイター/アフロ

4月3日(現地時間)に米ラスベガスで開催されたグラミー賞授賞式。最優秀ポップデュオ/グループ パフォーマンス賞にノミネートされていたBTS(防弾少年団)は惜しくも受賞を逃したが、「Butter」の見事なパフォーマンスで会場や視聴者を魅了した。

3月下旬にメンバーのジェイホープが新型コロナウイルス陽性となり、他のメンバーより一足遅れてアメリカに入国。ジョングクも渡米後すぐに陽性反応が出たため、7人そろって式に参加できるか心配したファンも多かったが、無事みんなでステージに立つことができた(3月に左手指を手術したジンは座る演出が多かった)。

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「ニューズウィーク日本版」4/12号特集「BTSが愛される理由」の中で、「ひとことで言うと、完成されたエンターテインメント」という言葉が出てくるが、グラミー賞でのパフォーマンスもまさにそれだった。『007』などスバイ映画風の演出で、とにかく痺れたのがダンスブレイク。『ミッション:インポッシブル』のような場面はスリリングだったし、ジャケットを使った振り付けには目を奪われた。ちなみに前者では、BTSのバラエティ番組「Run BTS!」126話の一場面を思い出した人もいるのでは? このかっこよさと愛嬌が絶妙に交じったところが彼らの魅力でもある。

ステージ以外で目立ったのは、なんといってもテテことVのコミュニケーション力。愛されキャラで、「social butterfly(社交家)」と言われる彼は誰とでもすぐに打ち解けることで知られている。パフォーマンス中、オリビア・ロドリゴと親密にする役が回ってきたのもこのコミュ力を買われてだろうか(多くのARMYは気が気でなかったろうが......)。
 

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BTSとレディー・ガガのコラボも近い?

 

注目を集めたのは、テテが少し離れたレディー・ガガの席までひとりで移動し、挨拶する姿。笑顔でしばらく話をするテテ、ハグしたり頬と頬で挨拶するふたりの姿は何ともほほえましかった。レッドカーペットで「コラボレーションしたいアーティストは?」と聞かれてシュガはガガと答えていたが、いつかBTS&ガガという夢のようなコラボが実現するかもしれない。


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もうひとつ話題になったのが、年間最優秀アルバム賞ほか最多の5冠に輝いたジョン・バティステとテテが食事に行ったことだ(バティステは以前からBTSの曲の演奏をツイッターにアップしたり、テテとコラボしたいと発言したりしていた)。ふたりのSNSの投稿からは、打ち解けて楽しそうな様子が伝わってくる。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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BTSは4月8、9、15、16日にラスベガスでコンサートを開催する。「一段階アップグレード」した公演になると発表されており、アメリカでまだまだ話題を振りまきそうだ。

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ニューズウィーク日本版 2022年4/12号
特集「BTSが愛される理由」


グラミー賞受賞秒読み(?)のBTSは、韓国社会の好む「負け犬がのし上がる」ストーリーに当てはまる独特の存在。韓国の人々の期待も背負いつつ、多くのことを成し遂げてきた今、彼らはどこへ向かうのか/ほか、世界のARMYが語るBTSの魅力......など。
※2022年4月5日(火)発売 
●アマゾン

 

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text: Nozomi Ohashi(Newsweekjapan)

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