下着姿でのダンスが、エムラタのモーニングルーティーン。
Culture 2022.05.17
クリーム色のクロップドセーターに身を包んだエミリー・ラタコウスキー(以下エムラタ)が身につけているのは、あえてマスキュリンなYフロント・ブリーフ。
夫のセバスチャン・ベア=マクラードから借りたもの?......実はこれ、クラシックなメンズ服を女性の体に合わせた「HommeGirls(オムガールズ)」コレクションのビキニボトム。ベッドから出た瞬間からスタイリッシュになれると評判だ。
ノンジャンルの下着が増加中
モデルのエムラタが男性用下着を着用するのは、今回が初めてではない。Superga(スペルガ)の2022年春夏キャンペーンでも同様の下着を着用し、ボクサーパンツを履いている姿が見られた。ジェンダーニュートラルな下着が定着しつつあるようで、フランスのランジェリーブランド「エタム」でも、2022年初頭に初のミックスコレクションが発売されている。
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ジェンダーはエムラタにとって特に身近な問題だ。最初の著書『マイ・ボディ』では、自分の身体と男性との関係について詳しく語っている。本書は息子の誕生で終わるが、それは若い母親にとって新たな疑問の種となる。
エムラタは、アメリカの雑誌『インタビュー』でも、息子を育てることの難しさを語っている。「私の息子をはじめ、一般的な赤ちゃんは、まだどの性別にも属していないわ。それを、とりあえず放っておけるところが好き。私は彼を、世界を発見したばかりの素晴らしい小さな人間として見ているの」。
父親の服も同じように着ることができる、息子にそう示すエムラタの子育ては、とても寛容で、自由だ。
text: Rebecca Zissmann (madame.lefigaro.fr), translation: Hanae Yamaguchi