2022年 第75回カンヌ国際映画祭 トップレスの活動家が乱入!カンヌ4日目の赤絨毯。
Culture 2022.05.21
裸の胸にウクライナ国旗のペイントを施した女性が、ロシア兵によるウクライナ女性への性暴力に抗議すべく、レッドカーペットに乱入。女性はすぐに警備員に連れ出された。
【写真】半裸の女性が乱入?! ハプニングもあった4日目のカンヌ。
何百台ものカメラが並び、フラッシュが降り注ぐカンヌ映画祭のレッドカーペットは、いま地球上で最も人々の視線が集まる場所のひとつだ。
5月20日18時30分頃、映画『Three Thousand Years Of Longing 』の上映を前に、ラディカルなフェミニズムグループSCUMの活動家が、今年2月の開戦当初から被害が報告されているウクライナ女性への性暴力に対して抗議行動を行った。
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裸の胸にメッセージを書いて会場に現れた女性。(2022年5月20日、カンヌ)photo:reuters/aflo
裸の胸に黄色と青(ウクライナ国旗の色)のボディペイントを施し、赤のペンキで染めた下着をつけた女性は、叫び声を上げ、「Stop raping us!(私たちをレイプするのをやめろ!)」というメッセージを大声で訴えながら、パレ・デ・フェスティバルの大階段の手前付近からレッドカーペットに乱入した。活動家がカメラマンたちの前で抗議を行ったのは20秒足らずで、すぐに会場の警備員に取り押さえられ、外に連れ出された。
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カンヌのいたるところに影を落とすウクライナ戦争
戦況の激化以来、ロシア兵による性暴力の被害に遭ったウクライナ市民の証言が絶え間なく寄せられている。5月初頭には、ヨーロッパ議会が今回の紛争で性暴力が兵器として利用されていると糾弾した。
第75回カンヌ国際映画祭開会式には、ウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキーがキエフからビデオで飛び入り参加。
ゼレンスキー大統領はスピーチの中で映画にオマージュを捧げ、名作『独裁者』に言及して、「いまや映画は無声ではないと証明する新たなチャップリン」の到来を願うと述べた。
text : Rebecca Zissmann (madame.lefigaro.fr)