2022年 第75回カンヌ国際映画祭 最終日前夜は、ニコラ・ブドス監督に拍手の嵐!

Culture 2022.05.28

カンヌ映画祭11日目。コンペティション外で出品された『Mascarade』の監督が上映会に出席し、閉会式前夜のレッドカーペットで脚光を浴びた。

【写真】和気あいあいとした最終日前夜のレッドカーペット。

カンヌ映画祭11日目のレッドカーペットの様子。

5月27日、2022年カンヌ映画祭「ある視点」部門の受賞作が発表された。グランプリに輝いたのはリズ・アコカとロマーヌ・ゲレ監督の作品『Les Pires』。一方、クロワゼット通りのレッドカーペットには、75回目となる今年のフェスティバルの最後の出品作の上映に駆けつけたスターたちが続々と登場した。

ラストを飾る上映作品はコンペティション外として選出されたニコラ・ブドス監督の新作『Mascarade』。キャストにはピエール・ニネ、エマニュエル・ドゥヴォス、フランソワ・クリュゼ、マリーヌ・ヴァクト、イザベル・アジャーニが名を連ねる。

数日前にレッドカーペットに現れたイザベル・アジャーニはこの日の上映会には姿を見せなかったものの、ピエール・ニネ、フワンソワ・クリュゼら共演者たちが大階段を上った。ヒット作『最強のふたり』主演俳優のクリュゼは妻のナルジス・スラウイ=ファルコズの手を握って登場した。

『Mascarade』の撮影チームは終始、和気あいあいとした雰囲気。大ヒット作『ベル・エポックでもう一度』で2020年セザール賞オリジナル脚本賞を受賞したニコラ・ブドス監督は、再びクロワゼット通りの大階段を上ることに興奮を隠しきれない様子だった。「誰でもセリフに自分自身を注ぎ込むものです。どの映画も監督した人物とよく似ている」。そう語る監督は敬愛する映画監督としてスコセッシ、ヴィスコンティの名前を挙げた後、こう続けた。「僕が作る映画はせっかち。生の激しさをスクリーンに伝えたい。優しさと強さを少しプラスして」

映画『Jeune et Jolie』の演技で注目されたマリーヌ・ヴァクトも上映の前にインタビューに応え、「私の心に触れる世界、私が好きな映画です。監督そして共演者の俳優や女優と仕事をするのは本当に楽しかった」とニコラ・ブドスについて語った。ふたりはレッドカーペットでもすっかり打ち解けた様子を見せた。

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拍手の嵐

数分前にはフランスの有名俳優たちが続々と到着し、カメラマンたちが一斉にシャッターを切った。そのなかのひとりで、ブドス監督をよく知るブノワ・マジメルは「フランス映画の遺産」と呼んで監督を讃えた。

ザブー・ブレトマンもブドス監督への賛辞を惜しまなかった。「ニコラ・ブドスは優れた文才の持ち主。脚本の執筆にも習熟している」と述べた後、パレ・デ・フェスティバルへ向かった。

俳優陣がそろって上映会場に入場すると、盛大な拍手に迎えられた。客席にはアレッサンドラ・シュブレ、フレデリック・ベル、ニース市長でプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏議会議長のクリスチャン・エストロジの姿もあった。

text : Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)

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