イーロン・マスク、ジョニーとアンバーの裁判に言及。
Culture 2022.06.01
ジョニー・デップとアンバー・ハードの裁判において、証言を拒否していた億万長者イーロン・マスク。5月27日(金)、ついに沈黙を破り、コメントを発表した。
イーロン・マスク、ジョニー・デップとアンバー・ハードの名誉毀損訴訟に反応。(2017年1月6日、ニューヨーク)photography: Abaca
4月11日から5月27日まで開催されていたジョニー・デップとアンバー・ハードの裁判で、スペースXの代表イーロン・マスクが証人席に呼ばれた。イーロン・マスクは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の俳優の元妻アンバー・ハードをよく知っている。ふたりは2016年から2017年にかけて交際していたのだ。
Twitter社の新ボスとなったことで、さらに時の人となったイーロン・マスク。彼は当初証言する予定だったが、気が変わったという。大きな注目を浴びる裁判で目立たないようにと、証人を断ることに決めたのだ。5月27日(金)、裁判が終わると、自身のSNSでコメントを発表し、ついに沈黙を破った。
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I hope they both move on. At their best, they are each incredible.
— Elon Musk (@elonmusk) May 28, 2022
ふたりが前進することを願っている。最高の状態のときはふたりともとても素晴らしい。
コンピュータ科学者のレックス・フリードマンは、裁判の最終日、この事件から学んだことを列挙し、心境を語った。
「1.名声は(一部の人にとって)強い麻薬のようである。2.精神科医と弁護士のスキルの水準はさまざまである。3.人間は何百万人もの人間に嘘をつくことができる。4.愛とは面倒なものである。5.大量のワイン」。
これに対してイーロン・マスクは「ふたりが前進することを願っている。(最高の状態のときは)ふたりともとても素晴らしい」と公の場で控えめに反応した。
イーロン・マスクの名前が最初に上がったのは6年前。ジョニー・デップが「結婚中にイーロン・マスクと不倫関係にあった」として、妻を訴えたときだった。イーロン・マスクの代理人は、エンターテイメントニュースサイトのE!Newsに、「ふたりが付き合いはじめたのは2016年5月からで、その上、会う頻度も少なかった。ふたりの関係がロマンチックになったのは、それからしばらくしてからのことです」と語っている。
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1ヶ月半に及ぶ裁判の末に......
スキャンダラスな証言と暴露は、1ヶ月半以上に渡った。バージニア州のフェアファックス裁判所はついにこの事件の結末を迎えている。2018年にアンバー・ハードは、ワシントン・ポストにおいて、自分は俳優ジョニー・デップから家庭内虐待の被害を受けていると主張し、元夫婦がお互いを名誉毀損で訴えている。この泥沼裁判の最終日、裁判官と裁判所職員は拍手喝采を浴びた。現時点では、まだ審議中だ。
text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr), translation: Hanae Yamaguchi