日本人が驚く「アメリカの美魔女おばあちゃん」各地で話題。

Culture 2022.07.09

NY発ブライダル系のファッションデザイナー、ヴェラ・ウォン(Vera Wang)。先日73歳の誕生日を迎え、今年も「若い!」と話題になった。

ファッション雑誌「ヴォーグ」の元エディターでもあるウォンさんは先月27日、自身の73回目の誕生日を特大ケーキとカラオケ、ローズプロセッコでお祝い。今年はメッシュの入ったストレートのロングヘアにティアラ、タンクトップとホットパンツという出で立ちで現れ、全身をテーマカラーのピンクで統一。その様子をインスタグラムにアップすると、ファンから「素敵」「全然歳をとらない」と感嘆の声が次々に上がった。
 


ウォンさんはSNSで毎年、誕生日にこのように話題になり、その美魔女ぶりはたびたびセレブ系メディアのヘッドラインを飾る。71歳を迎えた2年前も、オレンジ色の健康的なスポーツブラと白いショートパンツ姿を披露し、注目された。多少のレタッチはあるかもしれないが、それを差し引いても70代とは到底思えない美貌と若さを発揮し、美意識の高い女性たちに良いスパイス(刺激)を与えている。

当時のピープル誌の取材では、若さの秘訣として「エクササイズ、良い睡眠、そして(適量の)ウォッカ」と答えている。外見のみならず、ウェルネスの健康を保つためにも、それらが活力の源になっているようだ。

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86歳のCA、ギネス世界記録に認定

話題の美魔女はセレブだけではない。航空業界のちょっとした有名人も注目を浴びた。

86歳のベッティ・ナッシュ(Bette Nash)さんは、アメリカン航空で現役で働くフライトアテンダント(CA)だ。航空業界では最高齢で、しかも最長勤続年数として、このたびギネス世界記録で認定された。
 


アメリカの航空業界は、日本のそれとは事情が異なる。例えば日本のフライトアテンダントは基本的に若い女性が就くが、アメリカは性別も年齢層も実に多様化している。であるから、高齢者の職場として空の上、つまり航空機内が選ばれるのは決して不思議なことではないが、そんな中でもナッシュさんのような80代でリタイアすることなく、今もバリバリに現役として働く姿は稀有だ。

ナッシュさんは、フライトアテンダント歴65年のキャリアを誇る。21歳だった1957年、イースタン航空に就職した。90年代初頭には、ドナルド・トランプ氏が当時所有していた航空会社、トランプシャトルに勤務したこともある。

半世紀を超えて航空業界に身を置き、さまざまな時代のトレンドや変換を見てきた。ナッシュさんがキャリアをスタートさせた50年代から長きにわたって、フライトアテンダントは主に女性の職業で、スチュワーデスと呼ばれていた。メモというと「ノートや黒板にペンやチョークで書くのが普通だったのが、現代はすべてコンピュータ化され、タブレットに変わった」。乗客はファーストクラスでなくとも、金属のカトラリーを使って空の上の食事を優雅に楽しんだ。今では信じられないことだが、タバコも客席で普通に吸えた。

CAの制服や身だしなみもそうだ。「髪はショートで、化粧はアイシャドウやマスカラは禁止だった」という。コンサバティブ一辺倒だったが、時代の移り変わりと共にトレンドも変化し、エレガントな時代を経て、「ホットパンツやゴーゴーブーツなど、ワイルド(開放的)な時代になったこともある」。

現在はワシントンDCとの州境に近いバージニア州に住んでおり、身体障害を持つ息子の世話で毎夜帰宅できるよう、アメリカン航空のボストン-ワシントンDCを繋ぐシャトル便のルート専属だ。目覚まし時計を2つセットし、彼女の1日は毎朝午前2時10分に始まる。

「90歳になるまでは働かないでしょうね」とAFPで生涯現役を否定したものの、退職について聞かれると(まだ)考えたくないという意思を示したことが伝えられた。どうか、いつまでもお元気でご活躍を!

text:Kasumi Abe

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