「真実を伝える必要があった」ケイト・モス、ジョニー・デップの裁判で証言した動機を語る。

Culture 2022.07.28

7月22日に放送されたBBCラジオ4の番組、「Desert Island Discs(無人島へ持っていきたいレコード)」で、ケイト・モスはなぜ、元パートナーのために証言したかを説明した。

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メットガラ2022でのケイト・モス。(ニューヨーク、2022年3月2日) photo: Abaca

ジョニー・デップと元妻アンバー・ハードの名誉毀損裁判は、ハリウッドのみならず、全世界が注目し、メディアによる報道が過熱した。とりわけ話題となったのがトップモデル、ケイト・モスの証言だった。1994年から1997年にかけてジョニー・デップと交際していたケイト・モスが出廷したのは5月25日のことだった。裁判において、アンバー・ハードはジョニー・デップがケイト・モスと交際していた時に激しい口論の末、ケイト・モスを階段から突き落としたことがあると主張していた。これをまっこうから否定したケイト・モスの証言は重要だった。裁判は6月1日に判決が出て、アンバー・ハードは元夫に1,000万ドル余りの損害賠償を命じられた。

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ジョン・ガリアーノ

7月22日、BBCラジオ4の番組「Desert Island Discs」に登場したケイト・モスはジョニー・デップのために証言した動機について語った。その際、ジョニー・デップの飲酒問題や、もう一人、2011年にユダヤ人蔑視の発言でフランスの裁判所から有罪判決をうけた元ディオールのデザイナー、ジョン・ガリアーノの事件についても語った。

「私は起きたことが真実だったと信じていますし、公正と正義を信じます」とケイト・モスは言うと、「ジョン・ガリアーノは悪い人ではありません。飲酒の問題を抱えていました。飲むと人は豹変するものです。自分を見失い、素面では絶対に言わないようなことを言ってしまうのです」と続けた。ジョニー・デップについては、自分が「真実」を知っており、「私が知っているのは、彼が私を階段でけとばしたことは一度もないということです。その真実を伝える必要がありました」

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「何も変わらない」

5月の証言時にケイト・モスは転んだときにジョニー・デップが助けてくれたとさえ語っている。「彼から押されたり、けられたり、階段からつきおとされたりしたことはありません」と言うと、「その時は二人で外に出ようとしていて、ジョニーが先に出ました。ちょうど嵐の時で、部屋を出た途端に階段で滑ってしまいました。腰を打ってしまい、何が起きたのがわからないまま、痛みに悲鳴を上げました」と続けた。

1990年代当時、ジョニー・デップがケイト・モスをつきおとしたという噂は世界中を駆け巡った、とケイト・モスは振り返る。今回、アンバー・ハードはこの噂を持ち出して、自分の告発の裏付けにしようとした。「当時、何人もの人からその噂を聞きました。夫から暴力を振るわれた時にその記憶が蘇りました」と陪審員の前でアンバー・ハードは語った。

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ケイト・モスの証言を聞いたあと、アンバー・ハードはこう弁明した。「あの時、階段でジョニーが妹を突き飛ばして殺してしまうのではないかと思ったことに変わりはありません」と。一方、アンバーの妹、ホイットニー・ハードは、激しい夫婦喧嘩の様子を裁判でこう証言している。「ジョニー・デップが階段を駆け上がってきて、私の背中を叩きました。アンバーが罵りながら「妹に触らないで」と叫ぶのが聞こえ、姉はジョニーを平手打ちしました。そうしたらジョニーが姉を捕まえたのです」とホイットニーは語った。

この裁判はそもそも、2018年にアンバー・ハードがワシントン・ポストに「DV被害者のひとり」として論説を寄稿したことに端を発する。2ヵ月半の裁判の末、陪審員たちは、ジョニー・デップには200万ドル、アンバー・ハードには1040万ドルの損害賠償の支払いを命じた。双方とも控訴の申し立てをしたばかりだ。

text: Léa Mabilon (madame.lefigaro.fr)

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