フィンランドのサンナ・マリン首相、コロナ禍でのパーティー動画流出。
Culture 2022.08.24
36歳のフィンランド首相は友人たちとのパーティー動画が流出し、野党や一部国民の批判を浴びた。
フィンランド首相。2022年5月3日撮影。photo: Getty Images
2019年、サンナ・マリンは弱冠34歳でフィンランド首相に就任し、同国史上最年少の首相となった。以来、公式行事や会議などで多忙を極めるなか、私生活も大事にしてきた。8月17日、マリン首相が友人たちとパーティーを楽しむ様子を撮影した動画がSNSに流出し、首相は野党らの批判にさらされた。
Finnish Prime Minster Sanna Marin proving when you work hard, you can play hard pic.twitter.com/8EjQjDUJPc
— Very Finnish Problems (@VFinnishProbs) August 17, 2022
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パーティーでアルコールを飲み、歌い踊る人々。インスタグラム投稿をキャプチャした動画にはアーティストやフォトグラファー、政治家ら、フィンランドの有名人が何人も映っており、マリン首相もいる。大声で歌い、フロアダンスを披露する首相の姿はマスコミの格好のえじきとなり、野党から批判が殺到した。薬物摂取の疑惑さえ飛び出した。というのも動画でコカインを連想させる言葉が使われていたからだ。野党のリーカ・プーラ党首はマリン首相の薬物検査を要求した。マリン首相は弁明で、「私には家庭も仕事もあります。時には友人と一緒に楽しむ時間もあります。(中略)はっきり申し上げます。私は踊ったり歌ったり、友人とハグしたり、アルコールを飲んだりしました。私はこれからも、これまでと全く同じ人間でいます。皆さんが受け入れてくださればと思います」と言うと、「私は薬物を使用していません。検査を受けることに問題はありません」と続けた。
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なにかと話題に
Finnish PM Sanna Marin (left) at the Flow Festival pic.twitter.com/ZGcnUn4I5p
— Tom Moylan (@moylato) August 13, 2022
首相の行動はこれまでにもなにかと話題になっている。昨年12月には、政府内でコロナ陽性者と接触したのち、仕事用携帯も持たずにクラブへ踊りに行ったことがネットで騒がれた。つい1週間前には、音楽フェス、フロー・フェスティバルでのドレス姿が注目を浴びた。同フェスティバルで国内音楽産業の発展についてのディスカッションに参加後、マリン首相は地味なスーツからキラキラドレスに着替えて、コンサートを存分に楽しんだのだった。
text: Alexandra Marchand (madame.lefigaro.fr)