「助言と笑顔をありがとう」ハリー王子、祖母エリザベス女王を追悼する声明を発表。

Culture 2022.09.13

エリザベス女王の死去から4日経った9月12日、孫のハリー王子は声明を発表し、祖母を追悼した。

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エリザベス女王を偲んで集まった一般市民に感謝するハリー王子。(ウィンザー、2022年9月10日) photography: Abaca

ハリー王子は声明で祖母が「献身的」であったこと、「周囲を笑顔にする笑顔の持ち主」であったことを語った。そしてエリザベス女王の使命感を讃え、「羅針盤」にたとえた。

 

 

声明には「祖母である女王陛下の生涯を讃え、その死を悼むとき、女王が献身的に義務と務めを果たし、多くの人々にとって羅針盤のような存在であったことを私たちは皆、思い出すのです」とある。

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「共有した時間を大切に思う」

ハリー王子はさらに、女王とのさまざまな「初めて」を大切に思っていることを語る。「おばあちゃん、もう会えないと思うと、とても悲しいですが、幼い頃のこと、軍隊で英軍最高司令官のあなたに初めて相対した時のこと、私の愛する妻と初めて会ってくれた時のこと、そしてあなたのひ孫を初めて抱いてくれた時のことなど、幾つもの「初めて」があなたとの間にあったことを永遠に感謝します」

そしてさらに、「あなたと共有した時間を大切に思います。そしてその合間に存在した多くの特別な瞬間も。私たち家族のみならず、世界中があなたを失って悲しんでいます。また、初めていうことで言えば今、チャールズ3世として新しい役割を担う父に敬意を表します」と続けた。ハリー王子と父親の関係がこのところ疎遠だったことを考えると象徴的な言葉だ。

声明は、「あなたの献身に感謝します。賢明な助言に感謝します。周囲を笑顔にする笑顔に感謝します」という言葉で締めくくられた。2020年に王室を離脱した「メグジット」以来、ハリー王子は父や兄ウィリアム皇太子との関係が悪化していることを認めながらも、スコットランドにおいて96歳で亡くなった祖母とは良好な関係を保っていることを常々主張していた。女王死去の際、ハリー王子は他の親族とは別行動で、亡くなってしばらく経ってからバルモラル城に到着した。

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和解のきざし

しかしながらどうやらウィリアム皇太子はハリー王子への態度を軟化させたようだ。9月10日、たくさんの献花が寄せられたウィンザー城の前へ一緒に行くことを誘ったのはウィリアム皇太子だった。ハリー王子夫妻が英国を離れた2020年3月以降、両夫妻4人が初めて一緒に公の場に姿を現した瞬間だった。

どちらもこの時ウィンザーにいたことは確かだ。ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は3人の子供たちとここで暮らし、ハリー王子とメーガン夫人はチャリティイベントのためにイギリスに戻り、滞在していた。しかしながら会う予定はなかった。現在、9月19日の女王の葬儀でウィリアム皇太子とハリー王子が棺の後ろに並び歩くことが検討されているようだ。国王チャールズ3世は即位後の初演説でハリー王子とメーガン夫人に対して「愛を表明」している。これは和解のきざしだろうか。

text: Chloé Friedmann avec AFP (madame.lefigaro.fr)

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