ライラ・グレース、インスリンポンプを隠さずNYの街へ!
Culture 2022.09.20
Ⅰ型糖尿病を患うケイト・モスの娘ライラ・グレース・モスは、定期的にインスリンを投与する装置を携え、数多くの出演をこなしている。そして、それは決して些細なことではない。
トム・フォードのショーの前にニューヨークの街で撮影されたライラ・グレース・モス。(2022年9月14日)photography: Getty
ライラ・グレース・モスのファンは、ベージュのショートパンツとお揃いのパンプス、そして右太もも上部にはっきりと見えるインスリンポンプをつけてニューヨークの街に繰り出す彼女の姿を見て喜んでいるはず。Ⅰ型糖尿病を患う19歳のモデルは、9月14日(水)に行われたニューヨーク・ファッションウィークのトム・フォードのショーなど、何度か太ももに埋め込んだ小さな白い箱を見せている。
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どんな状況でもカモフラージュできない
バーバリーのシースルーのガウンを着たメットガラから、ヴェルサーチェとフェンディの共同開催による2022年春夏ショー(この機会に「フェンダーチェ」と改名)まで、ケイト・モスの娘ライラは、同じ病を持つ人々の旗手となり、糖尿病啓発に一役買っている。
2021年9月、水着にバロック調のジャケットを羽織り、脚をむき出しにしたモデルがランウェイに登場したが、その片脚にはブドウ糖の摂取量をチェックする機器が装着されていた。フェンダーチェのキャンペーンでは、彼女の腕に埋め込まれた血糖値センサーが、ブランドのコミュニケーションに欠かせない存在となっている。機器をレタッチで消さず見せることで、全米で150万人以上が身につけているインスリンポンプの啓発に繋がった。
text: Rose Casado (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi