祖母の国葬でハリー王子が軍服を着なかった理由とは?
Culture 2022.09.20
9月19日、ウェストミンスター寺院で執り行われたエリザベス女王の国葬に、ハリー王子はモーニングコートで列席した。自分の軍服の肩から、祖母のイニシャルの刺繍が取り去られているのを見つけたのは数日前のことだ。
エリザベス女王の通夜に、2年半ぶりに軍服姿で現れたハリー王子。(英国、2022年9月17日) photography: Aaron Chown/Pool via REUTERS (Britain)/Aflo
ドレスコードのプロトコルの最終章——。9月19日に執り行われたエリザベス女王の国葬には、ウィンザー家が全員参列した。軍服か平伏か、紆余曲折を経て、ハリー王子はこの日、結局シンプルな黒のモーニングコートで参列した。
王室の服装には、身分や職務に応じてあらかじめ決められた厳格なルールがある。女王の直系の子孫(女王の子どもであるチャールズ3世、アン王女、アンドルー王子、エドワード王子、孫のウィリアム皇太子、ハリー王子)は、全員が慣例として軍服を着るはずだった。しかし、ハリー王子とエプスタイン事件に関与して公務から退いたアンドルー王子には軍服の着用は認められていなかった。ところが、9月17日、ハリー王子には特例が出た。
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「ハートブレイク」とモーニング
2020年、英王室を離脱してメーガン夫人とカリフォルニアに移住して以来、ハリー王子には軍服の着用が許されていない。しかし、9月17日にウェストミンスター寺院で執り行われた通夜では、父であるチャールズ国王から、特別に軍服着用の許可がおりた。以前と唯一違ったのは、軍服の肩に刺繍されていた祖母のイニシャルが外されていたことだ。
タイムズ紙によると、ハリー王子はこの決定に「打ちのめされ」、「心を痛めた」という。イニシャルが外された正確な理由や、9月19日の国葬でハリー王子が軍服姿ではなかったほかの原因については、まだわかっていない。
叔父のアンドルー王子は、17日の通夜で肩に「ER」のイニシャルを付けていた。彼もハリー王子同様、19日の国葬にはモーニングで出席した。
text: Mitia Bernetel (madame.lefigaro.fr)