ハリー王子が受け取った回顧録のギャラとその使い道について。
Culture 2022.10.31
ハリー王子の回顧録、『スペア』(原題:Spare) の執筆でサセックス公爵が受け取る額がニュースサイトなどに報じられている。
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ついに、ハリー王子の回顧録が2023年1月10日に出版される。タイトルは『スペア』で、「相続人とそのスペア(予備)」という英語の表現からきている。この暴露本が売れることはほぼ間違いないだろう。
イギリス王室に不都合なことが書かれているであろうこの本の執筆で、メーガン夫人の夫は2000万ドルを受け取った。イギリスの「デイリー・メール」紙によると、この額は1作目の『スペア』のギャラに相当し、ハリー王子は三部作として計3680万ポンドのグローバル契約を結んでいるそうだ。
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慈善団体への寄付
「ページシックス」は出版社のペンギンランダムハウスの広報担当に取材し、ハリー王子のギャラが慈善事業への寄付に使われることを報じた。サセックス公爵はとりわけ、これまで15年間後援してきた団体である「ウェルチャイルド」に30万ポンドを寄付する予定のようだ。同団体は重病の子どもや若者が病院ではなく自宅で療養できるよう活動している。
一方、「ガーディアン」紙はハリー王子がすでに慈善団体「サンタバリー」に150万ドルを寄付したと報じた。これはハリー王子がレソトのセーイソ王子と共同で設立した団体で、エイズに感染したレソトやボツワナの子どもや若者を支援する活動を行なっている。
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おそれおののいて
ハリーの回想録の発売日が決まったことは、チャールズ3世の戴冠式を数ヶ月後に控えたバッキンガム宮殿にとり、頭の痛いニュースだろう。ペンギンランダムハウスのCEO、マーカス・ドーレ曰く、ハリー王子は「トラウマから立ち直るまでを語っており、その個人的な体験はとても感動的です。愛の力の証として、世界中の何百万人もの人々に勇気と感動を与えるでしょう」と述べた。
2021年に回顧録が発表されたとき、ハリー王子は「王子としてではなく、成長したひとりの男性として」この本を書いたと語っている。「私は長年にわたって文字通り、そして比喩的な意味でも、多くの帽子をかぶってきました。自分の良い時も悪い時も、あやまちや得た教訓も含めて自分の歩みを語ることで、どんな生まれであろうとも、意外と共通点があることを示せればと願っています」
text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)